ザ・レイプ

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解説

レイプされた女性が加害者を告訴したことによって逆に苦境に立たされながらも、強靭な意志で生きていく姿を描く。原作は落合恵子の同名小説。脚本は「ラブレター」の東陽一と「神様なぜ愛にも国境があるの」の篠崎好、監督も東陽一、撮影は「ラブレター」の川上皓市がそれぞれ担当。

1982年製作/100分/日本
原題:The Rape
配給:東映

ストーリー

最終電車で駅に着いた路子は、恋人・植田との情事の後のけだるさを身体に残しながら、家路へと急いだ。突然、物陰に停っていた車のドアーが開き、男が顔をのぞかせた。彼女が以前、一度だけ行ったことのある中古車販売のセールスマンの谷口である。家まで送るという谷口の誘いを断わって、路子は歩を早めた。その時、背後から不意に谷口が路子に襲いかかった。抵抗する路子を車内に連れ込めずに、道から離れた空地へと引きずっていく谷口。二、三回、彼女の腹部に鈍痛が走る。薄れがちになる意識の中で、路子は懸命に抗うが、男の力は容赦なくブラウスを破り、パンティを剥ぎ取った……男は行為が終わるとそそくさと立ち去った。路子はとめどもなく流れる涙を拭おうともせず、満天の空を見ていた。傷心の路子に対して、植田は慰める言葉がなかった。ホテルの小部屋で、愛しあうことでいまわしい事件を忘れようとする二人。しかし植田が彼女にふと囁いた、「あの時も、よかった?」この言葉で衝撃を受けた路子は闘う決意をした。だが、その決意と裏腹に、警察での取り調べで屈辱的な思いをする路子。「なぜ、すぐ警察に行かなかったか?」「どうして、事件の後に恋人と愛しあったのか?」。やがて裁判が始まった。ここでも路子は被告側弁護人・黒瀬の執拗な攻勢に、鳥肌が立つ程おぞましい思いをさせられた。「なぜ逃げようとしなかったのか」「あなたはその時、腰を動かしたのではないか」……それだけではなかった、彼女の過去の男性体験まで次々に暴露されていったのだった。最終論告が近づくにつれて、一部始終を傍聴していた植田との間に、決定的な亀裂が走っていた。「懲役4年」路子は第一審に勝った。しかし、衆人の好奇の目にさらされ、精神的にも肉体的にもずたずたにされた路子が失ったものは、あまりにも大きかった。

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