佐藤浩市の“覚悟”、渡辺謙の“怒り” 福島原発の真実に迫る「Fukushima 50」本予告
2019年12月24日 06:00

[映画.com ニュース] 2011年に発生した東日本大震災、福島第一原発事故を描く映画「Fukushima 50」の本予告と本ポスタービジュアルが、このほどお披露目された。邦画史上最大級のスケールとリアリティに加え、全ての登場人物が生死をかけた状況に追い込まれ、感情むき出しでぶつかり合う様子が克明に描かれている。
原作は、ジャーナリスト・門田隆将氏が90人以上の関係者への取材をもとにつづったノンフィクション本「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)。11年3月11日午後2時46分――マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大の地震が発生し、巨大津波が福島第一原子力発電所(通称イチエフ)を襲った。本作は、事故対応のため死を覚悟して発電所に残り、世界中のメディアから“Fukushima 50”と呼ばれた福島出身の作業員たちの真実を描き出す。
福島第一原発1・2号機当直長、伊崎利夫役を佐藤浩市、福島第一原発所長・吉田昌郎役を渡辺謙が演じ、5・6号機当直副長、前田拓実役に吉岡秀隆、緊急時対策室総務班・浅野真理役として安田成美が出演。そのほか、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、富田靖子、佐野史郎ら豪華キャストが結集している。
本予告は、SBO(Station Black Out=全電源喪失)に見舞われた福島第一原発の様子を活写。原子炉建屋内に突入し、人の手で作業するしかないという状況下で、伊崎は自分とともに危険な作業を行うメンバーを募るという苦渋の決断を迫られる。さらに避難所でニュースを見つめ、祈り待ち続ける彼らの家族、福島を思う地元メディア、自衛隊、“トモダチ作戦”を実施するアメリカ軍も登場。「そんなことも決められねえのか本店は! 現場の人間、体張ってんだよ!」と現場の作業員を代弁して戦う吉田、「最後に何とかしなきゃいけないのは、現場にいる俺たちだ!」と覚悟を決める伊崎の姿をとらえている。
「Fukushima 50」は、20年3月6日から全国公開。
(C)2020「Fukushima 50」製作委員会
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