デニス・ホッパーが自身を演じる「アメリカン・ドリーマー」公開&「イージー★ライダー」再上映
2019年12月10日 12:00

[映画.com ニュース] アメリカン・ニューシネマの旗手として一躍世界の注目を集めたデニス・ホッパーの初監督作「イージー★ライダー」。1970年1月に日本公開されてから来年で50年という節目を記念し、「イージー★ライダー」のその後のホッパーを映したドキュメンタリー「アメリカン・ドリーマー」(原題:The American Dreamer)が2月1日から日本初公開されることが決定。併せて「イージー★ライダー」もリバイバル公開される。
「アメリカン・ドリーマー」は、デニス・ホッパーがデニス・ホッパー本人を演じる、前代未聞の異色ドキュメンタリー。「イージー★ライダー」でカンヌ映画祭新人監督賞を受賞、ハリウッド・システムをぶち壊したホッパーは、第2作として「映画とは何か」を鋭く問いかける問題作「ラストムービー」に取りかかった。ピーター・フォンダ、トーマス・ミリアン、ミシェル・フィリップス、サミュエル・フラーら豪華出演陣を起用してペルーの山村で撮影したフィルムをニューメキシコ州のD・H・ロレンスの元別荘に持ち込んだホッパーは、1年以上かけて編集作業に没頭する。
そこへドキュメンタリー映画を撮りたいと現れたのが、フォトジャーナリストとしてユージン・スミスの「ミナマタ」の出版に携わり、「明日に向って撃て!」のスチルモンタージュを担当したローレンス・シラーと、ジャン=リュック・ゴダールの「勝手にしやがれ」のリメイク「ブレスレス」や「パリ、テキサス」の脚本を手掛けたL・M・キット・カーソンだった。シラーとカーソンを迎えたデニス・ホッパーは、ドキュメンタリーを作ることを拒否。代わりに「『ラストムービー』を作っているデニス・ホッパーを、デニス・ホッパー自身が演じる映画」を提案した。そしてホッパーは、砂漠で哲学を語り、編集作業に悩み議論し、カメラの前でマリファナたばこを巻き、銃を撃ちまくり、乱交を繰り広げ、住宅街を全裸で闊歩する……。ビーチボーイズを見出したプロデューサー、ニック・ベネットが音楽を監修した。
「アメリカン・ドリーマー」「イージー★ライダー」は2020年2月1日から、渋谷ユーロスペースで公開後、全国順次公開。なお、デニス・ホッパー監督第2作「ラストムービー」、ドキュメンタリー「デニス・ホッパー 狂気の旅路」が12月20日に公開される。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【個人的に“過去最高”】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた注目作、実際に観てきた
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映