ラストムービー
劇場公開日 2019年12月20日
解説
初監督作「イージー・ライダー」で一躍時代の寵児となったデニス・ホッパーの監督第2作。映画撮影のため南米ペルーへやって来たスタントマンのカンザス。撮影後ドラッグに溺れるようになった彼は、映画作りを模した村で奇妙な儀式に巻き込まれ、虚構と現実の境界を超えた世界へと突入していく。次第に狂気に陥っていく主人公カンザスをホッパーが自ら演じ、「大アマゾンの半魚人」のジュリー・アダムス、映画監督のサミュエル・フラー、「イージー・ライダー」にも出演したホッパーの盟友ピーター・フォンダが共演。「理由なき反抗」のスチュワート・スターンが脚本を手がけた。71年ベネチア国際映画祭では好評を博したものの、難解で前衛的な内容に困惑したユニバーサル映画のトップの再編集指示をホッパーが拒絶したため、短期間での公開後ほぼお蔵入りとなった。日本では88年にアメリカ国外で初めて劇場公開された。2019年12月、新宿シネマカリテほかにて、オリジナルネガから4Kスキャンと修復を施した最新素材でリバイバル上映。
1971年製作/108分/アメリカ
原題:The Last Movie
配給:コピアポア・フィルム
日本初公開:1988年10月21日
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2022年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ペルーの山村にオープンセットを組み、西部劇を撮影したハリウッド映画スタッフが去る。
主人公(デニス・ホッパー)はスタントマンとして参加するが、終了後も残ることに。
残されたセットでは地元民が撮影の真似事を始め、なんと本当に殺し始める。
訳の分からない映画だが、印象としては行き当たりばったりじゃないかな。
けど不快な難解さではない。何か分かるようで分からない。村人たちが熱中するカーゴカルトみたいな映画づくりが不気味でいいです。
2020年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
マリアを殴るカンザス。カンザスを殴るアンダーソン夫人。映画の真似事をしているペルー人が殴り合う。予告編を見ていた限りでは、ペルー人がそのまま映画を撮っちゃうんじゃないかと思っていましたが、なんだか変な方向に行っちゃいました。
いや、確かに彼らは平和な村に暴力を持ち込んだんだよ。ただ、人を助けなきゃいけないって心と行動は現地人が上だった。西部劇の撮影中も屋根から人が落ちると、すぐに駆け寄る現地の男。撮影の面白さと現地の儀式が融合され、何をやってるのかわからなくなる。そうして残ったカンザスも現地のマリアとイチャイチャしながらも、徐々に金鉱の話へと進んでく。
映画撮影の裏側とかメイキング映像なんかを使えば、いくらでもストーリーが繋がりそう。もうちょっとペルー人が反乱を起こして映画に目覚める方向とかの・・・。まぁ、『イージーライダー』にもデニス・ホッパーにも思い入れがないため、眠気のせいで途中数秒間の記憶を無くしてしまいました。あれ、レズシーンはどうなったんだ?とかの。
2020年1月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
アメリカン・ニューシネマの代名詞である「イージー・ライダー」を撮ったデニス・ホッパーの監督第2作。まさかの4Kリマスター版が公開された。未見だったので助かります。
これは噂にたがわぬ怪作。失敗作と言っちゃっていいのかな?
映画撮影のためペルーへやって来たスタントマン(ホッパー)がドラッグに溺れ、現実と狂気の世界をと行き来する。
まあ、できの良し悪しとは関係なく、マニアにとっては貴重な作品。観ないわけにはいかんだろう。
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