アメリカン・ドリーマー
劇場公開日 2020年2月1日
解説
初監督作「イージー★ライダー」で全世界に衝撃を与えたデニス・ホッパーがデニス・ホッパー本人を演じた異色のドキュメンタリー。「イージー★ライダー」でアメリカン・ニューシネマの旗手として一躍脚光を浴びたホッパーは、監督第2作として「映画とは何か」を鋭く問いかける問題作「ラストムービー」の製作を開始。ピーター・フォンダら豪華キャストを起用してペルーの山村で撮影したフィルムをニューメキシコ州にあるD・H・ロレンスの元別荘に持ち込み、1年以上かけて編集作業に没頭する。そこへドキュメンタリー映画を撮りにやって来たのが、フォトジャーナリストのローレンス・シラーと「パリ、テキサス」などの脚本家L・M・キット・カーソンだった。しかしホッパーはドキュメンタリー映画を作ることを拒否し、代わりに「『ラストムービー』を作っているデニス・ホッパーを、デニス・ホッパー自身が演じる映画」を提案。長髪&髭スタイルのホッパーは砂漠で哲学を語り、編集作業に悩んで議論し、カメラの前でマリファナたばこを巻き、住宅街を全裸で闊歩する。
1971年製作/81分/アメリカ
原題:The American Dreamer
配給:アダンソニア、ブロードウェイ
スタッフ・キャスト
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2020年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
コミューンを形成し、まるでチャールズ・マンソンのように自分のファミリーを、教祖然とした振る舞い、哲学めいた語り、ロックスターみたいに酒池肉林。
脚本に参加はしているが、ホボ乗っ取って監督としても掻き乱していたのでワ!?と、デニス・ホッパーが演じるデニス・ホッパーは、最高にデニス・ホッパーで!?
拳銃ブッ放したり、皆での談笑、自身を語る姿、全裸で闊歩、女たちを侍らせお尻丸出し、でもD・ホッパーの表情には鬼気迫るモノを感じる。
どんなに名優と言われる役者でも、こんなドキュメント映画は作られないであろう?
名優とは言い難い、D・ホッパーはアーティストとしての立ち振る舞いに一人の人物としての存在感に危ない凄味と魅力で、迷優?として永遠に、、、、。
監督作「イージー・ライダー」と「ラストムービー」その間にあるD・ホッパーの超重要作品であるのは間違いない。でしょう!?
2020年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
「ラストムービー 」制作中のデニス・ホッパーをデニス・ホッパー本人が演じるという超謎の異色ドキュメンタリー?作品。
デニス・ホッパーという人間に迫ったドキュメンタリーであることは間違いなく、一応演技という設定なのだけれども、そんじょそこらのドキュメンタリー映画なんかよりもよっぽど生々しくひとりの人間の剥き出しの姿を観ることができる。何処までが演技で、どこまでが素顔なのかはハッキリと分からないが、逆にそんなところが凄くホッパーらしく、ホッパーの魅力が詰りに詰まっていた。
こんな異端な作風はデニス・ホッパーしか思い付かない笑 やはり天才。ホッパーの唯一無二の才能を存分に感じることができた。
劇中の音楽も素晴らしく、音楽が物語を語っているのも印象深かった。
ハリウッドから追放された異端児が提案し生まれた超異色のドキュメンタリー作品。ホッパーの魅力が満載だった。
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