森七菜、岩井俊二監督作「ラストレター」の主題歌で歌手デビュー!
2019年11月21日 10:30
岩井監督が、自らの原体験を詰め込んだ集大成として、劇映画としては初めて出身地である宮城をロケ地に設定。手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女が繰り広げる恋愛、それぞれの心の再生と成長を描くオリジナルストーリーが展開する。松たか子、広瀬すず、福山雅治、神木隆之介、庵野秀明、中山美穂、豊川悦司ら、そうそうたる顔ぶれが出演している。
2016年に大分でスカウトされ、行定勲監督が手がけた「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタi」のWebCMに参加し、その後「東京ヴァンパイアホテル」で華々しく女優デビューを飾った森。新海誠監督作「天気の子」では、約2000人が参加したオーディションを勝ち抜き、ヒロイン・天野陽菜という大役を射止め、「東京喰種 トーキョーグール【S】」「最初の晩餐」「地獄少女」に出演。「全国高校サッカー選手権大会」の応援マネージャー(15代目)に選ばれるだけでなく、NHK連続テレビ小説「エール」への出演も決定し、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する注目の逸材だ。「ラストレター」では、岸辺野颯香、遠野裕里(回想に登場)の2役に挑んでいる。
「初めてお話をいただいた時、本当に私で合っているの?と驚きました」とオファー当時を振り返る森。歌唱については「歌詞、メロディともに一瞬一瞬聴き逃せなく、全部余すことなく歌わないと、と心掛けました。歌うことは楽しいですが、まだまだ未熟なので、ひとつの映画を作るような、お芝居をするような感覚で歌いました。スクリーンで最後に自分の歌が流れるのは、楽しみですが、すごく誇らしげな気持ちになるか、穴に入りたくなるか、どちらかだと思います(笑)」と語っている。
「カエルノウタ」は、岩井監督が作詞、本作で音楽を担当した小林武史が作曲を担当。「イソップ童話のひとつをモチーフにしつつ、ショートフィルムも別に作るような感覚で、映画と程よい距離感を保ちつつ、いろいろな解釈ができる歌にできればと思い、作詞しました」と明かした岩井監督。「森さんは、やはり根に女優というものがあるので、『上手く歌おう』というよりも、『表現しよう』というアプローチが、撮影現場で役者としてやっていたアプローチに共通するものがあるんだな、と。歌だけですが、演じるような表現でひとつひとつの言葉に宿すものがあって、まだあどけない女の子なのに、すごく丁寧に、文学的に表現していて、とても感心しました」とほれ込んだようだ。
一方、小林は「主題歌は、歌独自の世界観はもちろん、映画との関係性というのも必要で、今回、映画のエンドロールの使いどころも、透明感のある森さんの声にピッタリなので、トータルとしてうまく色々な要素がつながることになると思います」と説明。「森さんは、レコーディングを一回一回重ねるごとに成長してくるんです。最初から表現しようとする気持ちがあり、やっぱり女優さんなんだなと思いました。歌詞の意味を岩井さんに確認したりしていて、その後のレコーディングは、また格段に良くなり、2歳くらい年齢が上がったような感じで、最後はあどけなさだけでなく、女性としての色気が出てきたのかなと思いました。女優だけでなく、歌い手としての顏もどこかで忍ばせていってほしいなと思います」とコメントを寄せている。
森のデビューシングル「カエルノウタ」(1500円:税抜き)は、20年1月15日に発売。カップリングとして、小泉今日子の「あなたに会えてよかった」、荒井由実の「返事はいらない」のカバー曲も収録されている。「ラストレター」は、20年1月17日から全国東宝系で公開。
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