米バイアコムがミラマックスを買収か
2019年10月20日 10:00

[映画.com ニュース]米複合メディア企業のバイアコムが、ミラマックス・フィルム買収の最有力候補となっていると、米バラエティが報じている。
1979年にハーベイとボブのワインスタイン兄弟によって立ち上げられたミラマックスは、89年の「セックスと嘘とビデオテープ」(スティーブン・ソダーバーグ監督)や92年の「クライング・ゲーム」(ニール・ジョーダン監督)などの製作でインディペンデント映画界の雄となり、93年にウォルト・ディズニー社の傘下となった。その後も、「パルプ・フィクション」「イングリッシュ・ペイシェント」「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」「恋におちたシェイクスピア」「シカゴ」「コールド・マウンテン」などのヒット作を連発して一時代を築いた。
しかし、度重なる親会社ディズニーとの対立から、ワインスタイン兄弟は2005年に新会社ワインスタイン・カンパニーを立ち上げ退社。ワインスタイン兄弟を失った同社は失速し、10年、ディズニーは複数の投資家グループから構成された「フィルムヤード・ホールディングス」に売却。16年以降は、カタールに拠点を置くネットワーク局「beIN・メディア・グループ」が獲得している。
新興ストリーミングサービスの台頭で、映画やテレビのコンテンツ需要が高まるなかで、800本近くあるミラマックスの資産に注目が集まっている。スパイグラスやライオンズゲートなどがミラマックスの買収に動いたものの、いずれも脱落。現在は、CBSとの再合併を進めるバイアコムが第一候補となっているという。獲得に成功すれば、自社のストリーミングサービスであるCBS All Access向けにミラマックス作品を下敷きにした新たなコンテンツを提供することになりそうだ。
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