クライング・ゲーム
劇場公開日:2022年12月2日
解説
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のニール・ジョーダンが監督・脚本を手がけ、1993年・第65回アカデミー賞で脚本賞を受賞したサスペンスドラマ。
イギリス軍の兵士ジョディは、軍に捕らえられたIRA兵士を釈放させるための人質として拉致され、IRAのアジトに監禁される。見張り役を命じられたファーガスは、ジョディと2人で過ごすうちに奇妙な友情で結ばれていく。ジョディはファーガスに、自分が殺されたらロンドンで暮らす恋人ディルに「愛していた」と伝えてほしいと頼む。ジョディは皮肉にも、彼を救出に来たイギリス軍のトラックに轢かれて命を落としてしまう。ロンドンへ赴きディルの元を訪れたファーガスは、彼女の不思議な魅力にひかれていくが、彼女にはある秘密があった。
「狼の血族」のスティーブン・レイが主演を務め、「バード」のフォレスト・ウィテカー、「魅せられて四月」のミランダ・リチャードソンが共演。
1992年製作/112分/PG12/イギリス
原題:The Crying Game
配給:東北新社
日本初公開:1993年6月19日
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2023年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
■IRAの闘士ファーガスは、仲間の釈放のために人質にしたアフリカ系の英国軍兵士ジョディ(フォレスト・ウィテカー)と立場を超えて意気投合し、恋人ディル(ジェイ・デヴィッドソン)の話を聞かされ、写真も見せられる。
美しきディルはロンドンのミリー美容室で働き、メトロというバーに行ってジョディと飲んでいたという。
ジョディ処刑の朝、ジョデイはファーガスが追う仲、必死に逃げるが、IRAの掃討に来たトラックに轢かれ絶命してしまう。
◆感想<Caution! 内容を彷彿とさせます。>
・今作は、ジョデイ亡きあとのパートと名を変え、労働者としてロンドンで働くファーガスが、ジョディの頼みを聞き、ディルに会いに行くシーンからの展開が面白い。
・ロンドンのミリー美容室で働くディルの元を訪れたファーガスは、髪を切って貰いながら、彼女に惹かれていく。
そして、謎めいたファーガスに対し、ディルも徐々に惹かれて行くのである。
■ファーガスがディルの部屋に招かれるシーン。
そりゃ、吃驚するだろうよ。
IRAが独立を目指すアイルランドで育ったフォーガスには許容しづらいよな。
・そんな中、IRAの残党である、ジョデイを誘惑して捉えたジュードとピーターが現れ、ファーガスに対し”テロ決行”を指示する。
ー ここら辺の描き方は、もう少し何とかならなかったかな・・、と思いながら観賞。-
・ディルはファーガスの只ならぬ姿を見て彼をベッドに拘束する。そして、やってきたジュードを射殺するのである。
ー その前に、ファーガスがディルの身を案じ、ミリー美容室でディルの紙をボーイッシュに切るシーン。ディルは、ファーガスの身の危険を感じつつ、涙を流しながら髪を切らせるのである。-
<今作は序盤の展開からの、”え、そうなるの!”と言う展開が、吃驚しつつも面白き作品である。
当時、人気絶頂だったボーイ・ジョージが歌うメインテーマの意味が分かる作品でもある。>
2023年3月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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「えっ」「えっ」が何度が来るが、人間の対立や抗争、不和を性(nature)/タイプでくるむ不思議な作品。すぐにもう一度観たくなる系。
『ベルファスト』『イニシェリン島の精霊』を経て見ると味わいが違う。
フラッシュバックしてくるフォレスト・ウィテカーにはちょっと笑ってしまった。
ボーイ・ジョージ作 これでお分かり頂けただろうか?である
ベルファスト見てたので北アイルランドの情勢分かっていたから良かったけど、そうでなければ?だったかも
2022年12月19日
iPhoneアプリから投稿
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ニール・ジョーダンの作品はあまり観ていないけど、IRAやジェンダーなど重いテーマを扱いながら、死んだ男の恋人に会いに行くと言う古典的なアプローチが上手い作品でした。とは言え、会いに行った相手がドスの効いた声なんで、てっきり男性かと思ったらそうでもなく、でもやっぱり男性なんだけど、相手を想う気持ちはジェンダーレスなのがしみじみと語られます。役者では、スティーブン・レイが地味な感じなのがに立ち姿からして絵になる男振りです。相手役のジェイ・デビッドソンも大熱演でした。