「アップグレード」監督の“映画愛”爆発!影響を受けたのは「ターミネーター」
2019年9月18日 16:00

[映画.com ニュース] AIチップを埋め込まれ、超越した身体能力を手に入れた男の姿を描くSFアクション「アップグレード」が、10月11日から全国公開される。本作のメガホンをとったリー・ワネル監督が、影響を受けた作品を明かすと共に、強い映画愛をにじませた。
「パラノーマル・アクティビティ」のジェイソン・ブラムが製作、「インシディアス」シリーズで脚本や監督を務めたワネル監督がメガホンをとった本作。近未来、愛する妻と平穏な日々を送っていたグレイ(ローガン・マーシャル=グリーン)は、突然現れた謎の組織に妻を殺され、自身も全身まひとなってしまう。巨大企業の科学者によって実験的に埋め込まれたAI(人工知能)チップ「STEM」の力でまひを克服し、人間を超越した身体能力を手に入れたグレイは、脳内で会話する相棒的存在のSTEMと協力し、妻を殺害した謎の組織への復讐を誓う。
インディペンデント映画ならではの自由な環境の中で、広大な世界を描くSF映画を作りたいと思ったというワネル監督。「インシディアス」を完成させた後、「アップグレード」に近い構想がすでにあったというが、当初はほかの監督に頼む予定だったそう。しかし、「僕の監督デビュー作『インシディアス 序章』を撮り終えた後、周囲から『次の監督作は?』と聞かれるようになって、『アップグレード』はどうだろうと考えるようになった。そこで、頼んでいた監督に撤回できるか聞いたら、快く承諾してくれた。まるで、すべてが準備されていたかのようだったよ」と道のりを振り返る。

脚本を執筆する際には「ターミネーター」から影響を受けたといい、「低予算のインディペンデント映画なのにも関わらず、規模が大きく感じられる素晴らしい例だ。ジェームズ・キャメロン監督の演出や脚本が優れているだけでなく、まるで手品のような巧妙さがある。アーノルド・シュワルツェネッガー演じる殺人的なロボットも実に見事で、本当にあの皮膚の下がサイボーグなのではないかと錯覚してしまうほどだった。彼の存在そのものが、あの映画の特殊効果だと思う。僕は、これと同じようなことを『アップグレード』で実現したいと思っていた」と話す。
さらに、「1980年代はSF映画にとって良い時代だったのではないかと思う。実用的な特殊効果の全盛期だったからだ。90年代に入ると、CGを駆使した『ジュラシック・パーク』が登場した。そして、皮肉にも『ターミネーター2』が封切られたのも同年代だ。実用的で、人間の手によって作り出される特殊効果は低迷していった。あの時代が素晴らしかったのは、科学とフィクションが同じ箱の中に同居せざるを得なかったところだ。コンピューターのように、なんでもかんでも生み出すことは不可能だったため、できる限り自分たちの創造力を絞り出すしかなかった。この時代に誕生した、『スキャナーズ』『遊星からの物体X』『ロボコップ』『トータル・リコール』など、その他多数の映画から、今回は多くの影響を受けている。単に、こういった映画のトリビュート作品で終わるのではなく、これらの映画の核にあるテーマを使って現代の物語を書きたいと思った」と、こだわりを告白した。
「アップグレード」は10月11日から全国公開。
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS
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