北米夏の映画興行は前年比2%減 スタジオ別ではディズニー圧勝
2019年9月4日 20:00
[映画.com ニュース] 9月2日のレイバーデイ(労働者の日)をもって、北米映画興行のサマーシーズンが終わりを告げた。興行主にとっては1年の興行収入の4割を占めるかき入れ時だが、今年の北米累計興収は前年比2%減の43億3000万ドルとなったとロサンゼルス・タイムズ紙が報じている。
「ライオン・キング」「トイ・ストーリー4」「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」といった大作映画が大ヒットを飛ばす一方で、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」や「X-MEN:ダーク・フェニックス」といった作品が芳しくない結果に終わったことが響いた模様だ。
だが、アナリストは作品のクオリティ以外にも原因があると指摘。ストリーミングをはじめとするホームエンタテインメントが充実しているため、映画作品が話題を集めることが難しくなったこと、大人向けの映画の市場が縮小していること、サマーシーズン以外にも大作映画が公開されるようになったことなどを挙げている。たとえば、「アバター」を超えて世界歴代興収1位となった「アベンジャーズ エンドゲーム」も、サマーシーズンの始まりとされる5月下旬のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)よりも1カ月前に封切りしている。
なお、スタジオ別では「ライオン・キング」「トイ・ストーリー4」「アラジン」などを配給したウォルト・ディズニーが圧勝している。