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【ホラー映画コラム】暴力度5000%!「悪魔を見た」はバイオレンス映画大国・韓国の怪物級傑作

2019年4月13日 20:00

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イ・ビョンホン×チェ・ミンシク「悪魔を見た」
イ・ビョンホン×チェ・ミンシク「悪魔を見た」
(C)2010 PEPPERMINT&COMPANY CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

Twitterのホラー界隈で知らぬ者はいない人間食べ食べカエル(@TABECHAUYO)によるホラー映画コラム「人間食べ食べカエル テラー小屋」が、映画.comに爆誕!! “人喰いツイッタラー”が、ホラー映画専門の動画配信サービス「OSOREZONE」の配信中のオススメ作品を厳選し、その見どころを語り尽くす!

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韓国映画界は勢いが衰えることなく、毎年度肝を抜くような傑作を放ってくる。様々なジャンルで名作を生み出しているが、そんな中でも、特にバイオレンス方面はアジア一どころか世界一のレベルではないかと思っている。そんな韓国バイオレンス映画の中でも特に突き抜けてヤバい作品が、ホラー専門配信サービス「OSOREZONE」にやってくる。その作品名は「悪魔を見た」。今回は、この作品について紹介していきたい。

女性ばかりを狙い、残虐な方法で殺害する狂気連続殺人鬼ギョンチョルが新たに殺した女性は、最強の国家情報院捜査官スヒョンの婚約者だった! スヒョンはこれまで培ってきた様々なスキルを駆使し、ギョンチョルに対して恐るべき復讐を開始! ギョンチョルを捕まえて痛めつけては死ぬ寸前で逃がす工程を、何度も何度も繰り返すという鬼畜の極みのような方法で冷徹に復讐を遂行するスヒョンと、何をされても絶対に懲りない不屈の殺人鬼魂で耐え抜くギョンチョルの、地獄めいた史上最悪の対決が始まった!!

人の道理が通じない最悪の殺人鬼と、あらゆる戦闘スキルを備えた最強の捜査官が文字通り真正面からぶつかり合う、バイオレンス映画大国韓国が生み出した怪物級の傑作である。

画像2(C)2010 PEPPERMINT&COMPANY CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

もう設定だけでも十二分に面白いが、それを実力派の役者たちが更に完璧なものに仕上げている。恋人を殺された捜査官スヒョンを演じるのは「甘い人生」「グッド・バッド・ウィアード」のイ・ビョンホン。演技は抜群、アクションもパーフェクトな、言わずと知れた名優だ。「G.I.ジョー」シリーズなどハリウッド大作にも出演し、その鍛え上げられた上半身裸を披露する偉業も達成している。

本作のビョンホンは、完全に死んだ表情をしながらも常に目の奥に殺意を宿す演技が素晴らしい。凍てつくような冷たい顔をさせるとこの人の右に出る者はいない。スヒョンはメチャクチャに強くて、半分人外の域に達している(人の口を手で裂いたりする)のだが、彼はこの最強捜査官という半ば荒唐無稽な役を完璧に演じ切り、キャラに驚くほどの説得力を持たせている。

一方、連続殺人鬼ギョンチョルはチェ・ミンシクが演じる。ミンシクといえば韓国バイオレンス映画の金字塔である「オールド・ボーイ」での怪演技が有名だが、本作ではあれを遥かに超える強烈な演技を見せてくれる。

ギョンチョルは女ばかりを狙って残忍に殺す連続殺人鬼で、タコ殴りにされても割とすぐに復活し、一切懲りずにまたすぐに人を殺しまくる。外道、鬼畜、ありとあらゆる言葉を尽くしてもそれらに収まらない超絶ムーブを繰り出す恐るべきキャラである。ミンシクの鬼気迫る演技が見事にハマり、映画史に残る悪役が誕生した。この人は本当に顔圧がすごい! 顔面だけで人に深いトラウマを残す、歩く災害のような男だ。

画像3(C)2010 PEPPERMINT&COMPANY CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

本作はこの2人のバトルがメインとなるわけだが、両者の殺意全開の立ち振る舞いに韓国映画界“十八番”の超絶バイオレンス描写が加わり、前代未聞の一大暴力スペクタクルが展開する。婚約者を殺され即、絶対痛めつけるモードに切り替えたスヒョンが、凄まじい行動力でギョンチョルを追うところから物語の本番スタート。スヒョンは犯人を探す過程で全く関係ない犯罪者を数名ギッタギタにして、やがてギョンチョルにたどり着く。

中盤で遂に二人が出会うシーンは興奮もので、その後に始まるファーストバトルは本作の白眉だ。バトルの結果、スヒョンにボコボコにされて一旦放置されたギョンチョルは、行く先々で人を殺しながら逃げ、それをスヒョンが追跡していく。逃避行が繰り広げられるだけで周りに関係ない死体がどんどん増える。巻き込まれる側は迷惑なことこの上ないが、この手の映画が好きな人からしたら100点満点の展開である。

愛する人を奪われた悲劇を余裕で上回る暴力と狂気のおかげで、段々と観ているこちらのテンションもおかしくなってくるし、映画自体もどんどんおかしくなる。ギョンチョルの他に別の殺人鬼が数名ほど出てきて、その全員がスヒョンとギョンチョルに殺されるか完膚なきまで痛めつけられる等、他では中々お目にかかれない狂った見せ場も出てきて、とにかく作品の持つ勢いに飲み込まれてしまう。あまりにも異常な熱量だ。この熱量が多くの人を惹きつけるのだと思う。暴力の連鎖は止まることなく加速し続け、やがて到達する陰惨極まるクライマックスに思わず息を呑む。

韓国バイオレンスの一つの到達点がここにある。暴力度5000%の映像が絶え間なく襲い掛かってくるので、鑑賞後は暴力のオーバードーズ状態になること必至。この映画に、配慮とか遠慮という概念は一切存在しない。ビョンホンとミンシクが見せる世紀の鬼畜大合戦を是非、その目に焼き付けて頂きたいと思う。脳天を貫くような衝撃を味わえますよ!!

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