ジェームズ・キャメロンが緊急会見!悲願の映画化「アリータ バトル・エンジェル」を語る
2019年2月4日 06:00

[映画.com ニュース] 木城ゆきと氏のSF漫画「銃夢(ガンム)」を実写映画化した「アリータ バトル・エンジェル」の脚本・製作を手がけたジェームズ・キャメロンが、本作のワールドプレミアが行われた英ロンドンから、日本のメディアに向けて緊急中継会見を開いた。
はるか未来を舞台に、スクラップの山から発見されたサイボーグの少女アリータが、300年前に失われたはずの“最強兵器”として目覚め、彼女を破壊しようとする巨大な黒幕と対決する。ギレルモ・デル・トロから原作を紹介され、すぐさま映画化権を獲得。以来、20数年にわたり、本作の映画化はキャメロンにとって悲願のプロジェクトだった。
「斬新な世界観はもちろん、アリータのキャラクター性に魅了された」と振り返るキャメロンは、当時13歳だった娘への思いもこめた脚本を執筆。企画段階から、世界興収歴代1位を樹立した「アバター」と同時進行していたといい「自分がメガホンをとりたい気持ちも強かったが、結果的に『アリータ』は後回しになってしまった」と明かす。その後、監督に起用されたのは「シン・シティ」のロバート・ロドリゲス。「未完成だった脚本を読んだロバートが『すべてのシーンが見える』と言ってくれたから、バトンを渡した。そうでなければ、『アリータ』の映画化はもう20年遅れただろうね」
脚本・製作に加えて、キャラクターや美術のデザイン、キャスティングにも深く関わったが、「撮影現場に顔を出したのはたった1度、1時間だけだった」という。「現場のキャスト、スタッフに、ロバートこそがクリエイティブな権限を握っていると知ってほしかったからね。プロデューサーなら、そうすべきだ」とロドリゲスに全幅の信頼を寄せる。
「ロバートは『あなたのスタイルで撮る』と言っていたけど、完成した作品を見ると、そうは思わなかった。しっかり、ロバート流の仕上がりになっているし、そうあるべきだと思う。よく作家性という言葉が使われるが、実際のところ、映画製作はチームプレイ。木城さん、僕、そしてロバートのコラボレーションが完ぺきに機能した結果だと思うよ。もしも、自分で監督していたら? もっとダークでエッジが効いたものになっていただろう。ロバートが作り上げた作品は、より娯楽性が高く、幅広い層にアピールできるものになった」
映画には主人公のアリータと、彼女に好意を持ち、失った記憶を取り戻す手助けをする人間の青年・ヒューゴとの切ないラブストーリーも描かれる。サイボーグと人間。種族や身分を超えた愛は「アバター」「タイタニック」を連想させる。「確かにそうだね。僕自身、ロマンチストだから、ラブストーリーは大好き。原作にもあるが、アリータがヒューゴに、自分の“ハート”を差し出すシーンはどうしても映像化したかったし、ぜひ見てほしいね」とアピールする。
会見には、現地入りしていた木城氏も同席し「すばらしい映画を作っていただいて、感動しました」と太鼓判。キャメロンは日本語で「ありがとうございます」と謝意を伝え、「この手、この目、この頭脳が美しい世界観を生み出してくださった。今回、映像化したのは原作のほんの一部。魅力的なキャラクターがまだまだ存在するので、これから先も(映画を)作っていきたい」とシリーズ化にも意欲を燃やした。
「アリータ バトル・エンジェル」は2月22日から全国公開。
(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
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