米アンナプルナ・ピクチャーズ、2つの企画から撤退 経営悪化で製作部門トップが辞任
2018年10月23日 18:00

[映画.com ニュース] ポール・トーマス・アンダーソン監督、スパイク・ジョーンズ監督、デビッド・O・ラッセル監督ら作家性の強い映画監督の作品を手がけてきたアンナプルナ・ピクチャーズが、経営難に陥っているとの噂が流れている。米Deadlineが報じた。
アンナプルナは、米IT大手オラクルのラリー・エリソン会長の娘ミーガン・エリソンが2011年に設立した製作会社。「ザ・マスター」「ゼロ・ダーク・サーティ」「her 世界でひとつの彼女」「アメリカン・ハッスル」「フォックスキャッチャー」など、作家性の強い作品を数多く製作。しかしこのほど、ジェニファー・ロペス主演の「The Hustlers at Scores」と、ニコール・キッドマンとシャーリーズ・セロンが共演するタイトル未定の作品という注目作2本からの撤退を発表した。さらに、12年から映画製作部門のトップを務めていたチェルシー・バーナードが辞任することになったという。ちなみに、4カ月前には最高財務責任者と社長が揃って辞任している。
関係者によれば、アンナプルナの経営が悪化したのは自社配給をスタートさせた17年7月にさかのぼるという。その後、計5作品を封切ったが、全米興行収入が4000万ドル程度であるのに対し、2億ドルを超える経費を計上したようだ。
ミーガンの好みを反映させた作家性の強い作品で知られるアンナプルナだが、ニッチな作品に対しコストをかけ過ぎとの指摘がある。実際、資金提供を行っているエリソン会長も財政規律を求めている。なお、待機作には「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督の新作「If Beale Street Could Talk(原題)」やニコール・キッドマン主演の「Destroyer」(カリン・クサマ監督)、ケイト・ブランシェット主演「Where'd You Go, Bernadette?」(リチャード・リンクレイター監督)などがある。
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