山田孝之プロデュース映画「デイアンドナイト」特報完成！新キャストは安藤政信、清原果耶ら

「善と悪はどこからやってくるのか」をテーマに据え、「青の帰り道」などで知られる新鋭・藤井道人監督がメガホンをとった今作。明石幸次（阿部）は父が自殺したことを機に、故郷へ帰ることになる。そんな明石に、児童養護施設のオーナー・北村（安藤）が手を差し伸べる。孤児を養う一方で「子どもたちを生かすためなら犯罪をもいとわない」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村。それに魅せられていく明石は次第に復しゅう心に駆られ、善悪の境を見失っていく。

かねてから山田と深い信頼関係にあった安藤が、主人公に善と悪の命題を突きつける重要な役どころを担う。「孝之が初めて挑戦する作品に俺を誘ってくれた事。藤井さんの若く、才能溢れる監督に会えた事。幸せです」とコメントを寄せた。

さらに「3月のライオン」前後編や「ちはやふる　結び」などの若手注目女優・清原は、山田と阿部が審査したオーディションでひときわ輝きを放ち、児童養護施設で暮らす少女・奈々役に抜てき。「彼女の揺らめきが私自身と重なる部分があり、彼女の理解者でありたいという思いがどんどん膨らんでいったのを覚えています」と振り返り、「思うがままに、時には荒削りに演じた奈々を受け止めてくださった阿部さん、山田さん、藤井監督をはじめキャスト・スタッフの皆さんには感謝でいっぱいです」と述べている。

そして名バイプレーヤー・田中は、明石の父を死に追い込んだ大手企業の社員・三宅良平役。そのほか小西真奈美が北村の犯罪に手を貸す寡黙な女性、佐津川愛美が児童養護施設のスタッフ、渡辺裕之＆室井滋が明石の両親に扮し、深水元基、藤本涼、笠松将、池端レイナ、山中崇、淵上泰史らが共演している。

実力派の面々が結集したことについて、山田は「俳優として生きていて自信を失ってしまったとき、不安から救い出してくれるのは自分の芝居ではなく、それに対する評価でもなく、仲間たちの芝居だった。この世に実在しない状況や感情を、自分の記憶を捻じ曲げ、ありもしなかった気持ちを爆発させ、実在するかのように生きる。その姿は実に美しく、実に哀れだ」と語る。そのうえで、「阿部進之介、安藤政信、田中哲司、皆さんの芝居を一番近くで客観的に見ていて、何度も涙を堪えた。でもそれは悲しいからではなく、役と真っ直ぐ向き合い、本当にその瞬間を生きている姿を見た感動からだ」といい、「そして今回初めてお会いした清原果耶という役者。オーデションで会ったその日から、僕はほとんど彼女の素顔を見ていない。彼女はずっと『奈々』だった。僕が生み出したとても複雑な役にも関わらず、清原果耶は『奈々』と一つになり、全てを翻弄させた。デイアンドナイトで皆さんの芝居を見て、役者とは誇れる仕事だと再確認することができた。役者として、役者を守る者として、これからも強く生きようと思う」と胸中を吐露した。

「デイアンドナイト」は2017年11月に秋田県秋田市、鹿角市、三種町で撮影。19年1月1日に秋田県で先行公開され、同26日に全国で封切られる。