デイアンドナイト 特集: 【重イイ傑作】あなたにとって、「正しい」って、なに?…

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デイアンドナイト

劇場公開日 2019年1月26日
2019年1月15日更新

【重イイ傑作】あなたにとって、「正しい」って、なに?
山田孝之が完全裏方に徹した、“本当に作りたかった”全映画ファン必見の邦画
人間の善と悪――超重量級のカタルシスは《本物の満足感》を教えてくれる

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「人間の“善”と“悪”」というテーマに真っ向から挑んだ、深遠で重厚な1本が誕生した――。日本映画界をけん引する人気俳優・山田孝之がプロデュース業に専念した野心作「デイアンドナイト」(1月26日公開)だ。家族の命を奪われた男が、善と悪の淵に立ち、最後に見たものとは? クリント・イーストウッド監督作や「悪人」「怒り」「さよなら渓谷」などの吉田修一氏原作映画好きをもうならせる重量感、実力派キャスト、強く印象を残す映像力――今見るべき“本物”の映画として、強く推す!


【映画ファンへの《本気》の問いかけ】あなたなら、どうするだろうか──
“愛する家族の命を奪われた男”が真正面から向き合う「人間の善と悪」

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作り手の“本気”がこれほど強くにじむ邦画は、本当に久々だ。「キングダム」(4月19日公開)が控える俳優・阿部進之介が企画・主演を務め、俊英監督・藤井道人&山田と「人間の業(ごう)」に鋭く切り込んだ本作。理不尽な社会に家族を殺された男、家族のために罪を犯す男、家族の温もりを知らない孤独な少女――3人が巡り合うとき、心を打ちのめす壮絶な人間ドラマが立ち上がる。善と悪、どちらを選ぶのが“正解”なのか? 混然一体の中もがき続ける人々の“叫び”を、全身で受け止めてほしい。

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構想5年、脚本は28稿に及んだ本作だが、阿部、藤井、山田が強くこだわったのが「善と悪」「人間の二面性」といったテーマ。亡き父の復しゅうを願うも、自身も犯罪に手を染めていく主人公の姿を通し、“正しさの難しさ”を訴える。脚本開発においては、山田と阿部が実際に役を演じながらその場で修正する、という俳優発信ならではのアプローチを採用。「生きた」セリフの数々が、鋭く心に突き刺さる。

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主人公・明石(阿部)を取り巻く面々を演じるのは、いずれも高い演技力を持つ役者たち。孤児院を経営しつつ、犯罪組織を率いる北村を安藤政信、孤児院で暮らす少女・奈々を「3月のライオン」の清原果耶、明石と対立する自動車会社重役・三宅を田中哲司が体現し、目線だけで語る“静”と感情をむき出しにする“動”、2つの演技で見る者を圧倒する。500人から選ばれた清原は、“映画の声”となる主題歌も担当。人々の“願い”を繊細な歌声で表現している。

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重厚なテーマにふさわしい、美しく独創的な映像表現も必見だ。明石が直面する昼/夜をハイテンポでザッピングさせた映像など、藤井監督の非凡な映像センスと色彩感覚が全編にあふれ、物語の強度を極限まで高めている。また、劇中、印象的に登場する「風車」のロングショットは、山田自らロケハンを行い探し出した執念のシーン。山田は、秋田県で行われた撮影のほぼ全日程に参加し、裏方として現場を支え続けた。そうした献身が、作品に特別な力をもたらしたことは想像に難くない。

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この《本気》の邦画は、各界の“プロ”の心まで動かした──
映画のプロ、言葉のプロ、映像のプロが、この映画だけの“真価”を激白

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阿部、藤井、山田を中心とした製作陣の“覚悟”と“思い”がほとばしる本作に、各界で共鳴する人々が続々と登場している。一線で活躍する映画評論家、コピーライター、映像ディレクターは、本作をどういった観点で鑑賞し、どこに心打たれたのか? それぞれの“ことば”から、抑えきれない感情があふれ出す――。

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社会の在り方だけでなく、その社会に対する考え方も複雑かつ多様化し、善悪だけの二元論では物事を判断しにくい世の中になっている。そしてこのことは、『スリー・ビルボード』(17)のように善悪の境界線が曖昧であることを示唆する作品が国際的にも増えていることへ表れている。『デイアンドナイト』では擁護できないような犯罪を描いているが、“慮る理由”を提示することで、登場人物だけでなく我々観客にも究極の選択を強いてみせている。善と悪との境界線の狭間に置き去りにされた我々は、自ずと本作が警鐘する社会問題について考え始める。プロデューサーである山田孝之が「この映画で答えを出したいのではなく、観客のみなさんと話がしたい」と語っている由縁は、そんなところにあるのだ。

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ある人にとっての正義は、別の人にとっては悪にもなる。DAY AND NIGHTは、どの登場人物の立場で鑑賞するかによって、全く異なる感情をもつ映画だ。
 登場人物にはそれぞれの立場があり、大切な人を守るため、属するコミュニティーを守るため、自らの正義を追い求めていく。それはタイトルが示すように、昼と夜で顔を変えることにつながっていく。そして、そのとき僕らに突きつけられるのは、どの一線まで越えていいかだ。それは単純に常識や法律といったものさしでは測れない。
 では、どう判断していくべきなのか。そう。この映画は134分では終わらない。
考えたり話し合うこと含めて映画なのだ。そこにこの作品の魅力はある。

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表裏一体の世界の中で、自分自身の人生の何を信じ、どうやって生きるか?
 昼の世界と夜の世界の「道理と本能」が見ていて何度も何度も胸を突いてきた。

映像的には「客観」と「主観」なアングルが物語の温度を最適に運んでくれると感じた。印象的なシーンは時間経過の描写。主人公が踏み入れた世界が動き始め、昼と夜の世界が、綿密に計算されたアングルでカットバックしてゆく。純粋さと凶暴さは背中合わせであると実感し始めた主人公。その心の変化を煽るように重厚なリズムと感情的なホーン隊の音色がBGM奏で、さらなる展開へと橋渡しする。まんまと物語の中盤へと運ばれてしまった気持ちの良い瞬間だった。

他にも映画の随所に「デイアンドナイト」というテーマが散りばめられている。
 個人的には「朝」という時間帯がこの映画の感情にピッタリだなあと感じられ、救われた。

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