劇場公開日 2019年1月26日

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デイアンドナイトのレビュー・感想・評価

3.882
26%
56%
11%
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2%
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3.5絶対の善も絶対の悪もない

2019年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

自動車の安全データの偽装をめぐる人間ドラマ。不正を告発したら村八分にされ、自殺に追い込まれる主人公の父。閉鎖的な社会では和を乱す奴が悪人扱いされてしまう理不尽。実際、この映画の舞台の地方都市は、大手自動車メーカーによって経済基盤が成り立っているようなので、もし不正が世間に暴かれ、倒産したら多くの失業者が出てしまうのだろう。不正を隠蔽する自動車メーカーの幹部が、家では良き夫、良き父であるのも興味深い。悪事を働く人間も、1人のちっぽけな人間にすぎない。

主人公は養護施設存続のために車の盗難に身を染める。善の目的のために悪の手段を用いる。絶対の善も絶対の悪もなく、2つはないまぜになり、それぞれの人間に矛盾を背負わせながら社会が営まれている。
同じく安全データの偽装を題材にした『七つの会議』と合わせて観ると一層面白くなると思う。不正は告発しただけでは終わらず、むしろその後の方が大変だと思い知らされる作品だった。

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杉本穂高

4.0山田孝之プロデュース作は意外にも社会派な人間劇

2019年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

日本独特の閉鎖的な地域社会の舞台設定が効いている。豊田市とその周辺を思わせる自動車メーカーの企業城下町、三菱自動車のリコール隠しを想起させる不正の組織的隠蔽。登場人物の善と悪、昼の顔と夜の顔に目が向きがちだが、私たち日本人のパーソナリティーには、実はそんな日本の組織やコミュニティーの閉鎖性、倫理観より力関係が物を言う環境が大きく影響していることを痛感させる。表と裏の顔を使い分ける社会で育ち働くようになれば、おのずとそういう人間になる宿命か。山田孝之の出演作のイメージからユーモアや不条理の要素を予想したが、このテーマは意外だった。

主演の阿部進之介は強度のある演技が印象的な俳優で、今後の躍進が期待できる。「ユリゴコロ」でも闇を抱えたキャラクター(ヒロインの十代の役)で短いながらもインパクトある存在感を放った清原果耶は、奈々役でさらに演技の幅を広げた。若手女優の中でも最注目株だと思う。

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高森 郁哉

4.5山田孝之やるじゃん。

2021年1月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

.
会社の内部告発をしたことで追い詰めれれて、自殺した父親の代わりに孤児院での手伝いと夜にある仕事を行う男の話。
.
デイアンドナイトというタイトルもあって、一人の人間の善と悪を描いてる話。現実はドラマのようにはっきり善と悪に分かれてなくて、人はみんな前も悪も持っているグレーな存在。『半沢直樹』のようにあそこまではっきりしてた方が逆に生きやすいのかもしれない。
.
なのでこの映画では、それぞれの登場人物の色んな面が見えて来る。池井戸潤の小説なら最終的に土下座させられるような悪者の人物にも、良いお父さんの面がある。そういう割り切れないもの。
.
そう考えると必ず悪を滅してくれるドラマは明日を生きる勇気をくれて、現実をうつす映画は人生を生きる勇気をくれるものなのかな。
.
正義を実行したはずなのに死を遂げる父や不正を報道してくれない新聞記者などなど、『新聞記者』に繋がるものが散りばめられてて面白かった。
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やっぱり藤井監督は光の使い方が特徴的だね!今回も主人公が主人公なりの正義を貫こうとする時、めちゃくちゃ光顔に当たってたしね。

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せつこん

4.0何が善で何が悪か

たけおさん
2020年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

難しい

善と悪とは。この違いはなんなのか。
そんな気持ちにさせる映画です。
中盤以降は、なんとなく結末を予想できる展開となり、
やるせない感情を持ちながらも鑑賞しました。

私も大事なものを守るために生きて働いて行こうと思います。
主演の安倍進之介さんは、本作の原案と企画もしているところも見逃せません。

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たけお

3.5山田孝之プロデュース、コレは観なければっ‼️

2020年9月3日
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アンディぴっと

4.0テーマは清原かやが登場する場面だけにあります?!

2020年8月13日
PCから投稿

車上荒らしとリコール隠しは時間調節のためぐらいであまりテーマとは関係ないですね。
どちらも悪いに決まっているし、よく調べずに製作してるので、リアリティは全くありません。
テーマは、菜々が父親を殺されて、殺した正当防衛の男が施設と関連して、菜々を育て続けたことにあります、正当防衛でも、殺しは殺し、という意味では、菜々にとっては究極の悪であるから、だから、それを知った菜々に詰め寄られ、男は自殺する、どうせなら自殺せずに、菜々と生きていく方法を模索してほしかった。
菜々からすれば、三度悲しい思いをしたことになります、父が死に、真相を知り、育ての男が自殺したから、それは善悪を考える、菜々の宿命だからです、それこそ、この映画のテーマなのです。

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アサシンⅡ

3.5正義とは

2020年7月28日
Androidアプリから投稿

正しくても、他人に迷惑がかかれば悪ですか?
間違ってても、人や金の力さえありゃ正義になるんですか?
父親の無念を晴らす為の復讐は悪ですか?

正義と不義。善と悪。
それぞれ実は対義語じゃないのかもね。
自分の正義とぶつかるのは、違う立場の正義みたいな感じでさ。

『クローズZERO2』『REPLAY&DESTROY』で共演してた山田孝之と阿部慎之介がタッグを組んだ映画が凄く真面目で重めな社会派映画とは意外でした。色々と考えさせられる良い映画だと思う。

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カミムラ

4.0こういう映画を創り続けてほしいです…

shokotenさん
2020年7月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

映画、「栞」を観て阿部さんのファンとなり
勇んで観に行きました。

善と悪、真逆だと当たり前に思っていた
自分の愚かさというか、概念の危うさを
つくづく感じさせられ、
もしかしたら区切りが付かない程の
ボーダレスかもしれない…
ただ共通しているのは、善にも
悪にも、必ず悲しみが
寄り添っている事に気付かされました。

稀な境遇の人達の話ではなく、
自分が気付いていないだけで、じつは
今の自分、日々の生活を送って行く上で
実は周りをこういった事に
囲まれているという事に気付かされ
愕然とした思いです。
このような作品に出会わなければ、
きっと考えることも、思い返すことも、
気付くことも無かったと思います。

やたらに時空を飛んだり、
あるいは死が前提の内容の映画
ばかりではなく、きっと日本人だからこそ
表現できる、このよいな繊細な内容の
作品をぜひ創り続けていただきたいと
切に願いました。

とても難しい題材を、阿部さんを
はじめ、俳優さん方の
見事な演技力とストーリーで
綴られた秀作だと思います。

昭和の名作に通ずるような
重厚感を久しぶりに感じさせられました。

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shokoten

4.0正しいとはなに??

2020年7月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

非常に重厚感があり、見応えのある作品でした。
阿部進之介さんという人を私は知らない。
そんな俳優さんが主人公を演じ、企画をしたからこそ先入観無く観られたのも良かったのかもしれない。
そこへ俳優の山田孝之さんが脚本とは、中々のフォーメーションで期待を裏切りませんでした。

推しの清原果耶さんが久々にセリフたくさん、立ち位置も作品の中では重要でしっかり役割を果たした事も大満足❗️

デイアンドナイト
タイトルからどんな話かと色々な想像が出来るが、こうくるか!という展開。
善と悪。
表と裏。
その矛盾。
端折る事なく、映画は進む。
この出来が実に気持ちがいい。

何が正しく、何が悪かではない。
と言って悪を正当化するのでもなく、結局世の中は矛盾に溢れている中をもがくのだ。
単なるサラリーマンでさえ、会社でもがき、滅私奉公全て家族のためと善悪の区別なく生きる事もしばしば。
そんな事を考えさせられながらこの作品には没頭させられる。

秋田を舞台にしつつ地元感出さず。
出すとまずは言葉かな?
本気で話されたら、多分セリフは全く分からないだろう🤣
盗難車を海外へ飛ばす拠点としてはしっくり来るのでここだったのかな?と。

最後のキャストクレジットを見て目が釘付けに。
朝岡実嶺。
どこに出てた!?
それらしいシーンを見直したが見つけられず。
もう何年前になるのか。20年?25年?
当時は驚いた。
また驚いた😅

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零式五十二型

4.0善と悪

あっこさん
2020年5月16日
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正しいことは必ずしも善いとは限らない
これは真善だけでなく美にも当てはまる

善の裏には悪が潜み、悪の裏には善があるのは誰もがわかってるはずなのに忘れがち

なんか当たり前だけど深かったと感じました
心が締め付けられるような映画でした

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あっこ

3.5善悪の境界線で動く人間模様

2020年4月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

自殺した父と家の為東京から帰ってきた明石。父は整備会社を営み、自動車リコール告発している最中での自殺だった。
そんな中、明石に生前父にお世話になったと言う北村が現れ仕事の協力依頼を受けると、それは昼夜それぞれ別の顔を持つ仕事だった、、、、。

オール秋田ロケと話は聞いていたが、全然方言が無い!w
徹底している。サブの俳優達も全て東京から連れてきた感が強い。これだけ標準語だと逆に清々しい。
地域風習も使わないし、このパターンもありだと思う。

だけどこの地方ロケだからこそ良く出来ていた事、出来ていなかった事が秋田を知っている人間にはハッキリ見え過ぎた。

・良く出来ていた事。
【車窃盗団の横流しルートでの地域活用】そりゃ秋田港土崎でロシア行きのコンテナあるから持って行きそうだわ。
【半村八分状態での職探し】
田舎な程無理です。ハイ。

・出来ていなかった事。
【車窃盗団の縄張り】夜あの規模で窃盗やって集まってたらすぐバレるわ。

こんな感じ。

さて、映画内容だが主人公がリコール話で正義を貫くのかと思いきや悪どい事もやってしまう訳だし、「自分の正義の為、不平等な人間達の為にこの手を汚す」的な行動が観る側を心理的に考えさせる。

またもう一つ、奈々と北村の関係だ。なんて言ったら良いのか、、北村さん抱え込みですわ💦

中々ボリュームがあるこの映画。
最後のニュース報道が分かりづらかった。
見た後は「なんか複雑な想いが残る映画だな〜」と思うだろう。

優秀作を目指すよりか、敢えて佳作を目指したかの様なこの作品。パッとはしませんが好きですね。

余談ですが、「デイアンドナイト」とは逆の「ナイトアンドデイ」と言う映画もございます。興味あればどうぞ💦

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巫女雷男

1.0結局...

十ロ九さん
2020年4月19日
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セカイ系のお話

邦画の悪いクセでてる

びっくりしたのは

アバンタイトルの冒頭30分

あらら。

この映画の言いたいこと全部言っちゃった

どうするんだろう

こんな遊びのない定義で。

ここから物語動かせる?

動かせる?

これから2時間弱あるけど

どうします?

って観てました。

動かない。

あと画が綺麗

でも

もっと切れないですかね。

どんどん映画長くなります。

監督さん

切れなかったです?

かっこつけ過ぎ映画でした。

やーいやーいナルシストぉ!

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十ロ九

3.5評価しづらい、でも心地いい不思議な映画

2020年4月6日
PCから投稿

筋書きだけを見れば、(主人公を貶めるという意味でも)ちょっとさすがに都合が良すぎて「いやいや、漫画でも最近はここまで盛らないよ…」と思うし、
やりたいことは伝わるけど、エピソード過多かなーとか、
(私に集中力がないのでどうしても少し散漫になっちゃう…)
殺人の連鎖、ものがたりの輪、善と悪、正義ってなに?というテーマとしても
もうちょっっと深く掘ってほしい…!(裏の裏の裏をみてほしい)とか、
個人的に色々不満があるのですが、
でも、とにかく見てて、心地がいい!

画面作りがとても綺麗、光や構図をずっと眺めているのだけでも浮遊感に包まれるし、
話とのギャップがまたいい。

あと話のリズムや音楽の入り方や音響の入り方が全部ビリッと心に響きます。
なにより全役者の面構えが最っ高x10000。
全員良い。本当に最高です。

主人公が精神的に少しまだ幼い…?ことから、
青春映画に近いのかもしれない、と思いました。

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ご飯食べ太郎

3.0勧善懲悪の映画になっているような・・・

よしさん
2020年4月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

父親を自殺で失い帰郷した息子が、犯罪組織に加わりながら父親の復讐を狙う物語。

「善と悪はどこからやってくるのか」と言ったコンセプトの映画の様子。
確かに、犯罪行為で児童福祉施設を運営する北村。不正を隠しながらも「何万分の一の事故よりも、経済を回したいという」という経営者。善悪が混在する様を頑張って描いていいるように思えます。
ただ、それでも今一つ釈然としない気持ちが残ります。

例えば、経営者が会社を従業員の生活を守る為に四苦八苦している様子を描くとか・・・
例えば、児童福祉施設の経営が行き詰っている様子を描くとか・・・
例えば、車を盗まれた人たちが怒り悲しんでいる様子を描くとか・・・
もう一つ二つ描ければ、腑に落ちたかもしれません。

また、父親の元部下等を無理やり悪役に仕立ててしまったのも、コンセプトが分かり難くなった要因だと思います。「勧善懲悪」の映画となってしまったように感じました。
奈々と経営者の経緯は、心打たれるものがありましたが、映画の評価としては高い評価は難しい印象です。

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よし

4.0正しいこと

トタ助さん
2020年4月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

正しいことをする事が正しい訳じゃない。
大切な人を守る強さ、全てを捧げる覚悟、結果
に対する責任がないと、ただの自己満足になる。
北村が行う、強さと覚悟と責任を伴う間違った事と、明石が行う、何も伴わない正しい事の対比
が面白い。
そして、正しいことに本能的に嫌悪感を持っている菜奈の存在が、話を一層面白くしている。施設の人達との距離感、北村と明石との接し方、緑色の空。

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トタ助

4.0善と悪とはどこからくるのか、そして、正義とは

2020年3月26日
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考えさせられる映画
映画館での鑑賞は、予定が合わず叶わなかったので、念願の!という感じでした

誰のために、明石の父は、正義を振りかざしたのか。
自殺して逃げて、誰のためなのか。
残された家族の思いや、父の思いを受け継いだ息子、北村さんの奈々ちゃんを思う気持ちや、心の葛藤
とてもよく描けていて、苦しくなった
とても良い作品だと思った

清原果耶ちゃん、ちはやふるから目つけてたけど、ほんっとに演技うまくて大好き

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しらたま

4.0東京で居酒屋をやっていた主人公が父の訃報で実家に戻る。 父は大手自...

2020年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

東京で居酒屋をやっていた主人公が父の訃報で実家に戻る。
父は大手自動車メーカーのリコール隠しを内部告発したが、地域から総スカンをくらい、自殺したらしい。
詳細を調べ始めた主人公の前に、身寄りのない子供たちを引き取り、養護施設を運営している男が現れる。
骨太でキレのいい映像が楽しませてくれる。

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いやよセブン

4.5レベル高し。

fukui42さん
2020年3月19日
iPhoneアプリから投稿

一言「切なくて、やるせないやろー!」。

◎よかった点◎
・「自動車部品の不良品・内部告発」「北村の表の顔は施設長、裏の顔は強盗団&風俗店」「施設の学生の、親の話」等。
エピソードがいくつもあって、何がどうつながっていくのか。
「やばいよ、やばいよ」状態も含めて、ハラハラ感満載。

・そしていくつか「?」な箇所もあって。
市役所の戸籍係の女(小西真奈美さん)が、北村の夜の店で経理らしき仕事をしているし。
北村の夜の仕事(強盗団)、お金のためにとはいってもどうよ?とか。
それらが、終盤にカチッとわかっていく様は、ゾクゾク〜。

・施設に住む女子高校生と、明石の交流。
微笑ましいく見ていたけど、終盤女子高生の過去がわかって。
全部の話が急に進んでいくのが、えー!。

・明石役の阿部さん、最初はぽや〜っとした印象から。狂気迫る終盤の演技はずごい。
大手自動車会社の田中哲司さん、母親役の室井滋さん・・・配役もドンピシャでした。

△いまいちな点△
・昼の顔・夜の顔って事で、このタイトルなのかな。
せっかく邦画なんだから日本語だといいかな(案は浮かばないけど)。

全体に洋画でリメイクもできるんじゃ?と思うほど。洋画の匂いを感じた発掘作でした。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「自分の正義を信じないと、大切な人を守れない」by北村

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fukui42

4.5デイアンドナイトとは言い得て妙

2020年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

劇場を見逃して、ずっと配信を待っていた作品。
配信ないならBD買う気まんまんだった。
そのくらいこの作品のレビューは、期待させるものばかりだった。
そして、観た。
(俺の)清原果耶の天才ぶりは健在で、どうしてこんな難しい役があの年齢で出来るのかと感心するのはさておき、
阿部進之助の実力がおおいに発揮された作品と思う。
テーマは実に重い。デイアンドナイトとは言い得て妙で、
善と悪はどこからくるのかを激しく切り込んだ内容。

しょうーがねーよ。
この2極性の世界に生まれてきたんだから、
そこで葛藤して苦しんで光を見出すのが人間の学びなのさ。

と、簡単には言えない内容になっている。
田中哲治のセリフは胸に剃刀傷のような痕を残す。
確かに間違いではない。
間違いではないが、絶対に正しくない。

役者それぞれが、素晴らしいキャラクターを演じている。
安藤政信の涙が伏線となりエンディングに行き着く。

とにかく重い。

池波正太郎先生が鬼平に言わせた言葉ー
「人間というのは妙な生きものよ。悪いことをしながら善いことをし、善いことをしながら悪事を働く」
が胸に響く。

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茉恭(まゆき)

4.5叶うなら、彼らに救いを―

2019年12月27日
Androidアプリから投稿

今年、「新聞記者」で話題を呼んだ藤井道人監督が「人間の善悪」を問う作品。

主演の阿部進之介が企画として関わり、山田孝之が出演せずにプロデューサーのみに専念して製作したそうです。

新聞記者も素晴らしかったのですが、これはまたしても素晴らしい映画でした!
いや、新聞記者よりも好きです!

ストーリーは、父を自殺で亡くした青年が安藤政信演じる北村と出会い、やがて復讐に身を投じていく物語であり、「スリー・ビルボード」のようなクライム・ドラマに「万引き家族」や「ドライヴ」を彷彿とさせる要素を入れ込んだ内容です。

一人一人の登場人物達が人間味に溢れていて、本当に興味深いです。
なので、キャラクターの魅力重視である自分としては非常に合っていました!

主人公を演じた阿部進之介は「キングダム」で山の民の一人として出演していたそうなのですが、物凄い存在感でした。
体付きや佇まいといい、こんなに主人公然とした人なのに何故ブレイクしないのか疑問に感じます。

また、安藤正信は児童養護施設の管理人でありながら、裏で犯罪グループとして暗躍している北川を演じていますが、最初は安藤正信の台詞回しが人間味を感じなくて違和感があったのですが、ストーリーが進むにつれてそうなった理由が理解できましたし、一番興味深いキャラクターでした。

そして、今作のMVPはヒロインを演じた清原果耶です!
彼女の演技力はNHKの朝ドラで把握済みでしたが、人と積極的に関わろうとしない孤児を見事に演じていました。
(*^ー゚)b グッジョブ!!

また、この映画は映像面も良かったです。
このての社会派の映画は映像面に拘らない事が多いのですが(特に邦画は)、今作はカメラワークやショットが非常に綺麗で、それでいて一個一個の場面に合っているものになっていました。

藤井監督は今後もこういった映像面でのアプローチもし続けていって、今後の邦画も映像が美しい作品が増えていってほしいです。

ただ少しだけケチを付けてしまうと、
何度か台詞回しが臭いように感じました。
とある場面で「人間の善悪」について直接語るシーンがあるのですが、直接過ぎて少し臭かったし、あえて直接言わなくて良かった気がします。

また、犯罪のシーンも警察が全然動かないところに突っ込みどころはありますが、ドラマ性が強くて素晴らしいのでそんなに気になりませんでした。

この映画では冒頭でも触れた通り「人間の善悪」がテーマですが、「万引き家族」と同様に「犯罪は何故起こるか」というのにも焦点が当てられております。
こういった犯罪に目を背けてただ否定するのではなく、彼らの境遇に視点を向けた方が良いとつくづく思います。

あまりこの映画は有名では無いので、埋もれていくのは寂しいです。
なので、興味をもった方は是非とも観てほしいです!

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さうすぽー。
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