松田龍平、将棋の実力上がったものの「伸び悩んでいる」 新井浩文は“最弱”を暴露
2018年7月4日 00:05

[映画.com ニュース] 松田龍平主演で脱サラ棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説を映画化する「泣き虫しょったんの奇跡」の完成披露試写会が7月3日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、松田と瀬川氏のほか、野田洋次郎、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、松たか子、小林薫、國村隼、メガホンをとった豊田利晃監督が登壇した。
2006年に発表された瀬川五段著の同名小説を原作に、1度は将棋の道を諦めサラリーマンとなったしょったんこと晶司(松田)が、再びプロ棋士を目指すさまを描く。「この映画は夢を追い続けている男の物語」と語った豊田監督は、「好きなことをずっとやっていると、それが時々憎しみに変わり、辞めてしまうことがある」と説明。「それを愛に変えて成功したのが、瀬川さんの人生。沈んでいる夕日を延々と追いかけているようなもの。馬鹿みたいな生き方をしているんですが、僕はそういう生き方をしている人が好きです」と思いの丈を述べていた。
「序盤、中盤、終盤、隙のない作品だと思います。駒たちの躍動する姿を是非楽しんで頂ければと思います」と将棋ファンにはお馴染みのネタを投じた駒木根は、「撮影でも対局、控室に戻ってきても将棋を打っているような素敵な現場」と述懐。それぞれの将棋の実力について話題が及び「新井さんは我流なんですが、一番底力がある」と話すと、指名された新井は「うちは麻雀の方が得意」と切り返した後「確かにそこそこやれたのかもしれないですけど、一番最弱はブッキー(妻夫木聡)と染谷(将太)。お互いが詰めれなくて、ずっとニタニタ。1日中終わらなかった(笑)」と暴露していた。
さらに新井は「10数年だと思うんですが、龍平の家で将棋を打ったんですよ」と告白。「めちゃくちゃ弱かった。香車が歩を飛び越えるほど、ありえない打ち方をしていたんです。その人が将棋の映画をやる。これは終わったと思った。でも、瀬川さんに教えてもらったことで本当に強くなっていて。撮影の後半では勝てなくなったんです」と振り返る。そして「最近一緒に飲んでいる時に『伸び悩んでいる』『将棋が強くならない』と。あれはどういうこと?」と言葉を投げかけると、すっかり将棋にハマった松田は「壁にぶち当たった…」と呟いていた。
ロシアW杯について問われた野田は「(松田と)日本対ポーランド戦は一緒に見ました」と明かした。「龍平らしいなと思ったのは、試合が開始してるのに、家に来なかったこと。ありえます? 始まって17分くらいしたら来たんです。こんなに温度が違う人を呼んで失敗したなあと(笑)」と胸中を吐露。そのエピソードから発想したのか、本作をアピールする際に「サムライJAPANのような映画」とシュールな表現を繰り出し、終始独特のトーンで語っていた松田に、観客は笑いを禁じ得なかった。
「泣き虫しょったんの奇跡」は、9月7日から全国公開。
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