草刈正雄がジャージ姿でラジオ体操!? 菊地健雄監督「体操しようよ」で主演
2018年5月1日 08:00
[映画.com ニュース] 俳優の草刈正雄が、菊地健雄監督の最新作「体操しようよ」で主演を務めることがわかった。“元祖イケメンダンディ俳優”の草刈が演じるのは、「初めての家事」「地域デビュー」に苦戦するシングルファーザーというコミカルな役どころだ。
妻に先立たれ18年、娘と二人三脚で円満な家庭を営んできた60歳のシングルファーザー・佐野道太郎(通称:ミッチー)は、定年退職後、突然娘から「佐野家の新しい主夫は、お父さんです!」と宣言されたことで悪戦苦闘の日々を送ることに。さらに、娘に結婚を考えている恋人がいたことを知りショックを受けてしまうが、ひょんなことから地元の公園でラジオ体操デビューを果たす。これまで知らなかった様々な世代、立場の人々との関わり、体操会のマドンナにほのかな恋心を抱くなど、道太郎は新たな世界に足を踏み入れていく。
南極ロケに挑んだ大作「復活の日」、天性の美貌を持つレーサーを熱演した「汚れた英雄」、“男前だけどお茶目”キャラの真田昌幸役が人気を博したNHK大河ドラマ「真田丸」を経て、ジャージ姿でラジオ体操をするユニークなキャラクターに挑戦することになった草刈。「久しぶりの映画主演で、新鮮な気持ちです」と胸中を打ち明けると「主人公が60歳を過ぎて、初めての家事と地域デビューというテーマが面白いと思いましたし、映画にとって一番大事な脚本がよくできていてほんとに面白く、安心しました」と語っている。
「僕も60歳すぎてから、若い時とは違った渋い役に出会え、いいホン(脚本)に恵まれ、充実した役者人生です。菊地監督とも初めてで、撮影を楽しみにしています」と厚い信頼を寄せられた菊地監督は、 瀬々敬久、黒沢清、石井裕也らのもとで助監督を経験し、「ディアーディアー」で監督デビューを飾った俊英だ。5月に都内近郊で予定されている撮影を前に「カッコイイ大人のイメージに加えて、人間の持っているおかしみや哀しみが滲み出る草刈さんのお芝居を、撮影現場で一番最初の観客として拝見できることが今から楽しみでなりません」と興奮を隠せない。
ラジオ体操を題材とした物語、そして主人公を草刈が演じるという組み合わせが「既に映画的な想像力を掻き立てられずにはいられませんでした」と話す菊地監督。「草刈さんを始め素晴らしいキャスト・スタッフが一丸となって、ラジオ体操をして身体を動かすとモヤモヤが吹っ飛ぶように、この映画を見終わったあとには晴れ晴れとした気持ちになっていただけるような、面白く深みのある人間ドラマを皆さんにお届けいたします。どうぞ、ご期待ください!」と言葉に力を込めている。
「体操しようよ」は、11月9日から全国公開。
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