フォックス・サーチライトがテレビドラマ制作部門を発足
2018年5月1日 04:00
[映画.com ニュース] 今年のアカデミー賞で作品賞など4冠に輝いた「シェイプ・オブ・ウォーター」(ギレルモ・デル・トロ監督)の全米配給を手がけたフォックス・サーチライト・ピクチャーズが、テレビドラマ部門を設立した。
フォックス・サーチライトは、20世紀フォックス傘下のインディペンデント色の強い作品を配給する会社として、1994年に設立。以来、「サイドウェイ」「スラムドッグ$ミリオネア」「グランド・ブダペスト・ホテル」「リトルミス・サンシャイン」「それでも夜は明ける」など、アカデミー賞受賞作品を多く手がけてきた。今年のアカデミー賞でも「シェイプ・オブ・ウォーター」のみならず、2冠に輝いた「スリー・ビルボード」(マーティン・マクドナー監督)も配給しており、確かな鑑識眼で知られている。
昨今の米映画界でインディペンデント映画の市場が縮小するなかで、同社はテレビ製作部門となるサーチライト・テレビジョンを立ち上げた。フォックス・サーチライト作品のテレビドラマ化やオリジナルドラマを、ネットワーク局やケーブル局、ストリーミングサービス向けに制作していくという。映画部門を率いるデビッド・グリーンバウムとマシュー・グリーンフィールドが、同社の指揮を兼任する。
サーチライト・テレビジョンの立ち上げに際し、親会社20世紀フォックスのステイシー・スナイダー最高経営責任者は「サーチライトのチームがタレントと築き上げる信頼関係は深く、永続的です。この関係をテレビに拡大し、サーチライトがあらゆるプラットフォームで素晴らし物語を発信していくのは当然の流れと言えます」とコメントを寄せた。
フォックス・サーチライトはこのほど、「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督と包括契約を締結。デル・トロ監督の監督作やプロデュース作を配給するほか、デル・トロ監督の新レーベルを立ち上げると発表している。
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