米アップル、TVドラマ版「ファウンデーション」シリーズを獲得
2018年4月30日 23:30
[映画.com ニュース] 自社のストリーミングサービス向けにオリジナルコンテンツの拡充を急ぐ米アップルが、SF作家アイザック・アシモフの代表作である「ファウンデーション」シリーズを原作とするテレビドラマを争奪戦の末に獲得したと、Deadlineが報じた。
「ミッション:インポッシブル」や「スター・トレック」シリーズなどを手がけるスカイダンス・プロダクションのテレビ製作部門スカイダンス・テレビジョンは、昨年6月に「ファウンデーション」の映像化権を獲得。「マン・オブ・スティール」や「ブレイド」シリーズの脚本家デビッド・S・ゴイヤーと、「宇宙戦争」の脚本家ジョシュ・フリードマンのもと、企画開発を進めてきた。このたび、アップルが同企画を獲得。ゴイヤーとフリードマンがショーランナーとして脚本家チームを率いることになるという。
「ファウンデーション」シリーズは、銀河帝国の崩壊を予知した天才科学者ハリ・セルダンが人類の知識の消失を防ぐために壮大な計画に着手するという壮大な物語。「スター・ウォーズ」をはじめ、多くのSF映画・ドラマに影響を及ぼしたことで知られている。
ただし、そのスケールの大きさゆえに、これまで20世紀フォックス、ワーナー・ブラザース、ソニー・ピクチャーズが映画化を画策したものの、いずれも頓挫。最近は、米有料チャンネルHBOが「ウエストワールド」の脚本家ジョナサン・ノーランに企画開発を依頼したが、脚本執筆には至っていない。
ちなみに、アップルは既にリブート版「世にも不思議なアメージング・ストーリー」をはじめ、「アウトランダー」や「ギャラクティカ」を手がけたロナルド・D・ムーアのSFドラマ、「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督が手がけるオリジナルドラマ、M・ナイト・シャマラン監督の心理スリラーなど注目作品を複数抱えている。