カンヌ2冠「ビューティフル・デイ」監督が来日!ホアキン・フェニックスの人柄明かす
2018年4月18日 15:00

[映画.com ニュース]「少年は残酷な弓を射る」で知られるリン・ラムジー監督が、2017年・第70回カンヌ国際映画祭で男優賞と脚本賞を受賞した「ビューティフル・デイ」を携えて来日。4月17日に東京・新宿バルト9で行われたジャパンプレミアに参加し、観客からの質問に答えた。
「her 世界でひとつの彼女」「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスが主演したクライムスリラー。行方不明者を捜索するプロフェッショナルで元軍人のジョー(フェニックス)が、怪しげな依頼を引き受けたことから窮地に陥る。音楽を、人気バンド「レディオヘッド」のメンバーで、「ファントム・スレッド」でオスカー候補に選出されたジョニー・グリーンウッドが担当している。
全米では4月6日に公開され、ラムジー監督は「素晴らしい反響を得ました。英国での公開も好調で、サンダンス映画祭でもサウンドデザインが好評を得て、映画を見ながら足踏みする観客もいるくらい没入してくれました」と笑顔。「私たちにとっても特別な作品。ホアキン(・フェニックス)のスケジュールもあって急に撮影できることになり、睡眠をほとんど取らずに製作しました。脚本もできておらず、20ページカットしなければならず、子育てもあり、ものすごく熱いニューヨークの夏場に撮影しました」と苦労を語り、「通常であれば、クランクアップしたら休みたいと思うのですが、本作はさみしくなって『もう1本撮りたいね』とみんなで話したくらい」と愛着をあらわにした。
取材にあまり応じないフェニックスが、本作では積極的にメディアに応対しているそうで、「試写会にサプライズで来てくれたんです。ホアキンに関しては、こういった形でプロモーションに参加するというのは聞いたことがない。マーベル映画が映画界を席巻するなかで、こういった小さな作品に力を貸してくれたことはうれしいわ。来日の話をしたら、『僕も行きたい!』と言っていたくらいなの」と明かしていた。
観客からは、「携帯電話やパソコンが出てこないのはなぜか」といった質問や、カメラワーク、バイオレンス描写の演出法について鋭い質問が飛び、ラムジー監督はその1つひとつに丁寧に回答。「ホアキンとも話して、テクノロジーをあえて避けました。タイムレスな資質につながるのではないか、ということと、ジョーはガジェットを持つキャラクターじゃない。残り香を一切持たない、幽霊のような存在だと思ってほしい」「カメラワークは、常にジョーと同じ高さであることにこだわりました。キャラクターと寄り添った感覚で撮りたいと思ったのです」「バイオレンス描写は、無理に最中を描かずとも事後を見てもらえれば、何が行われているかわかりますし、想像できる余地も生まれる。ジョーが機械的に人に暴力をふるうキャラクターということ(を印象付ける意図)もあるのですが、その反対に、彼のパーソナルな暴力に関してはしっかり見せています」といった的確な回答に、観客は真剣に聞き入っていた。
「ビューティフル・デイ」は、6月1日から全国公開。
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