若松プロダクション、白石和彌監督×門脇麦主演作で再始動!若松孝二役は井浦新
2018年4月1日 05:00
[映画.com ニュース] 2012年10月17日に若松孝二監督が死去してから約5年半、若松プロダクション再始動の第1弾として「止められるか、俺たちを」が製作された。今作のメガホンをとったのは、若松プロ出身で現在の日本映画界を牽引する白石和彌監督。主演を門脇麦、若松孝二役を井浦新が演じた映画は1969年、若松プロダクションの門を叩いた少女の眼差しを通して、「ここではないどこか」を探し続けた映画人たちの怒涛の生きざまを描く。
くしくも、この日は若松監督生誕82周年となる。白石監督は、「まさかの若松プロを舞台とした青春映画を恐れ多くも監督しました。この映画は僕にとっての英雄譚であり、僕自身の物語でもありました」と語っている。そして、「井浦新さんが若松孝二だとカッコよすぎると思ったあなた、ぜひ見てください。俳優って、新さんって、凄いなと思うはずです。そして門脇麦さん。もう言うことありません。麦さんを通して、この映画があなた自身の物語になることを切に願っています」とキャスト2人を称えている。
門脇は、若松プロの助監督・吉積めぐみ役を熱演。「私は若松監督にも、もちろん当時の若松組の皆さんともお会いしたことがありません。そんな中、白石監督をはじめ、若松組をよく知る皆さんのもと、当時の皆さんの背中をひたすら必死に追い求めながら挑んだ作品です」と撮影を振り返る。また、「スクリーンの中の彼らは青春を生きる若者の姿そのもので、とにかく輝いていて、胸があつくなりました。私はこの先何度も彼らに会いたくなって、この映画を見るんだろうなと思います。この出会いは私の一生の財産です」と思いを馳せた。
一方、井浦は若松監督本人に扮した。ベルリン国際映画祭で最優秀アジア映画賞と国際芸術映画評論連盟賞のダブル受賞を果たした「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」への出演をはじめ、「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」では主人公の三島を熱演。12年に若松監督が他界する直前まで行動を共にし、告別式では弔辞を読んだ井浦。それだけに、「若松プロの集結した親しい顔ぶれ、真新しい風を吹かせた若者たちと、むちゃくちゃで幸せな夢をみた。ただただ感謝しかありません」と、短いながらも若松監督に対する今も冷めぬ“熱情”をにじませるコメントを寄せた。
若松プロ出身の井上淳一が脚本を執筆した今作は、原宿セントラルアパートの一角にあった若松プロダクションが舞台。青春を映画に捧げた若者たちの、むき出しともいえる生のグラフィティに肉迫する。今秋に東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開。
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