【国内映画ランキング】「ドラえもん」首位!「リメンバー・ミー」「ちはやふる 結び」でトップ3
2018年3月19日 20:00
[映画.com ニュース]3月17日~18日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表された。春休み向けの新作が続々と公開される中、「映画ドラえもん のび太の宝島」が3週連続首位を獲得。週末2日間で動員38万8000人、興収4億6000万円をあげ、累計動員は199万人、興収は23億円を突破した。新シリーズの最高興収44.3億円をあげた前作「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」を超える勢いをキープしている。
ピクサー・アニメの最新作「リメンバー・ミー」は惜しくも2位スタート。同作は、最終興収108億円を記録した「トイ・ストーリー3」のリー・アンクリッチ監督が、陽気でカラフルな「死者たちの世界」を舞台に描いた家族の絆の物語。第90回米アカデミー賞で2部門を受賞した。3月16日より全国511スクリーンで公開され、土日2日間で動員36万8000人、興収4億8816万円を記録。これは昨年7月に公開され、最終興収18億円をあげたピクサー・アニメ「カーズ クロスロード」の興収比152.6%の成績。3日間では動員46万3383人、興収6億1003万円をあげており、最終興収40億円以上が見込める好調な出足となった。
3位には「ちはやふる 結び」が初登場。同作は、末次由紀の人気コミックを広瀬すず主演で実写映画化した「ちはやふる 上の句」「ちはやふる 下の句」の続編。16年に公開された「上の句」「下の句」は累計で興収28.5億円のヒットを記録している。完結編となる「結び」は、全国307スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員21万人、興収2億5700万円をあげた。これは最終興収12.2億円の前作「下の句」の興収比118.8%。まずは前作超えが期待できるスタートを切った。
人気アニメ「プリキュア」シリーズの劇場版通算24作目「映画プリキュアスーパースターズ!」は4位にランクイン。全国214スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員20万2750人、興収2億2623万6600円をあげた。これは昨年同時期に公開され、最終興収7億円を記録した「映画プリキュアドリームスターズ!」の興収比143.5%。さらに、これまで同シリーズ歴代第1位の興収11.5億円を記録していた「映画プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!」(10年)のオープニング2日間を超える8年ぶりの好成績で、春秋の同シリーズを通じてシリーズ歴代No.1の出足となった。
なお、5位の「グレイテスト・ショーマン」は公開31日間で累計動員233万人、興収32億円を突破。7位「ブラックパンサー」は12億円、10位「シェイプ・オブ・ウォーター」は6億5000万円を超えている。
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父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。