【第90回アカデミー賞】ゲイリー・オールドマンが主演男優賞受賞
2018年3月5日 13:24

[映画.com ニュース]第90回アカデミー賞の授賞式が3月4日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターであり、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」のゲイリー・オールドマンが主演男優賞を受賞した。日本人アーティストの辻一弘氏による特殊メイクでチャーチル英元首相になりきった。
1958年英ロンドン生まれ。1979年に舞台俳優としてキャリアをスタート。86年の「シド・アンド・ナンシー」でシド・ビシャスを演じ話題を集めた。90年代からハリウッドでも活躍、98年には「ニル・バイ・マウス」で監督業に進出し、批評家に絶賛された。その後、「ハリー・ポッター」シリーズ(04~11)のシリウス・ブラック役や、「ダークナイト」3部作(05~12)のジム・ゴードン役を好演。ジョン・ル・カレ原作のスパイ映画「裏切りのサーカス」(11)で、アカデミー主演男優賞初ノミネート。今作「ウィンストン・チャーチル」では、ゴールデングローブ賞や全米俳優組合賞などで主演男優賞に輝いている。
オールドマンは授賞式で、「アカデミーの皆さん、深く感謝します。素晴らしい賞をいただきましてありがとうございます。長年アメリカに住んでいて、愛情や友情を得ることができて本当に嬉しく思います。様々な恵みをアメリカからいただきました。生活も家族も得て、今やオスカー像まで手にしました。サウスロンドン出身の私は、映画で夢を感じることができました。このような夢をずっと続けていくために、多くの人たちが助け合っています。そんな人たちと20年も一緒に仕事をしてきました」とハリウッドでの俳優生活を振り返り、「私に素晴らしい旅をさせてくれたウィンストン・チャーチルに感謝します。妻のジゼル、素晴らしいほかの候補者の皆さん、友人たち、そして母に感謝します。彼女は次の誕生日で99歳になります。ソファでこの様子を見ていることでしょう。お母さん、愛してくれてありがとう」と家族や関係者に感謝の言葉を述べた。
「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」は、イギリスの政治家ウィンストン・チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる4週間を描いた歴史ドラマ。「つぐない」のジョー・ライト監督がメガホンをとり、アカデミー賞作品賞・主演男優賞ほか6部門にノミネートされた。3月30日から公開。
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