有村架純、25歳迎え感じる“成熟”の手応え「母親役を演じられる年になったんだ」
2018年2月6日 20:00
[映画.com ニュース] 鉄道に関わる人々の人生をつづる「RAILWAYS」シリーズの新作「かぞくいろ」の撮影現場が、このほど報道陣に公開された。鹿児島・川内~熊本・八代を結ぶ肥薩おれんじ鉄道沿線でのロケで、主演の有村架純をはじめ共演の國村隼、桜庭ななみ、子役の歸山竜成(きやまりゅうせい)くん、メガホンをとった吉田康弘監督が取材に応じた。
2010年5月に中井貴一主演の第1弾「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」、11年12月に三浦友和主演の第2弾「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」が公開された本シリーズ。第3弾となる今作は「再出発」をテーマにした家族の物語で、若くしてシングルマザーになった晶(有村)が、鹿児島で暮らす義父・節夫(國村)を訪ね、節夫と同じ肥薩おれんじ鉄道の運転士になる様子を描く。
有村扮する晶は、夫と連れ子・駿也(竜成くん)とともに暮していたが、夫が他界したことを機に、血の繋がっていない駿也を育てていくという難役だ。演じる思いを問われると、「私は今月(2月13日)で25歳になり、母親役を演じられる年になったんだなと思いますし、自分の演じる役の幅が少し広がる年齢になったんだなあとも実感し、とても嬉しく思っています」としみじみ明かした。芸能界入りしてから約8年。さまざまな経験を積み成熟期を迎えた今、母親役に挑戦することに、特別な感情がこみ上げる。
さらに、晶と駿也の関係性については「晶が駿也を産んだわけではないので、その複雑な血のつながっていない、血縁関係のない親子という晶の戸惑いと、私自身が感じる戸惑いは、きっと一緒のような気がしました」と語り、「そこをあまり考え込むというよりは、友だちにも見えるし、姉弟にも見えるし、そういった関係が築ければいいなと思っています」と説明する。撮影は順調に進んでいるようで、「本当にひとつひとつのシーンを、監督が一生懸命、私たちを演出してくださって。私たちもそれに一生懸命応えたいという思いでやっていて、素敵なシーンがたくさん出来上がったらいいなと思っています。家族再生のお話ですので、見てくださる方に晶の葛藤や奮闘を見守ってもらいたいですし、駿也も本当に毎日、毎シーン全力でやっているので、晶と駿也の関係性も楽しみにしてもらえたらいいなと思います」と笑顔を見せた。
また、駿也の担任教師・佐々木ゆり役の桜庭は、「私は鹿児島出身で、小さいときにおれんじ鉄道に乗ったりしていました。そういった意味でおれんじ鉄道が主役となる、この映画に参加できるということがすごく嬉しいです」と大喜び。有村との共演シーンを「晶さんは血のつながっていない子どもを育てながら、たくさんの戸惑いがあると思います。私が演じるゆりも相手に家庭があるなかで、子どもができるという役を演じているので、架純ちゃんと一緒のシーンは、お互いの役柄にひとつでも勇気を与えられるような、励ましあうようなシーンになっているので、毎シーン緊張感があります」と振り返ったうえで、「実際にも架純ちゃんとは同い年なので、現場では話し合いながら、25歳同士頑張っています」と固い絆をのぞかせた。
撮影は2月中にクランクアップ予定。吉田監督は「地方で映画を撮影させていただくということは、ここで生きている、暮らしている方たちの場所をお借りして、多大なるご協力の元に撮影をしなければ、決して良い作品にはならないと思っております」といい、「みなさんに愛される映画になるようにワンカットも手を抜くことなく、スタッフ・俳優陣とみんなで丁寧に丁寧にモノづくりをして、50年、鹿児島・熊本のみなさんに愛していただける映画になるように引き続き、頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。
「かぞくいろ」は、2018年内に全国公開予定。
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