黒沢清監督作「散歩する侵略者」予告編完成! 世界21カ国での上映も決定
2017年6月23日 08:00
[映画.com ニュース] 長澤まさみと松田龍平が初共演し、第70回カンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品された黒沢清監督作「散歩する侵略者」の予告編が、このたびお披露目された。あわせて、世界21カ国での公開が決定したことも発表された。北米のほか、フランス、オランダ、ベルギー、オーストラリア、ニュージーランド、中国、台湾、韓国などで上映される。
劇作家・演出家の前川知大氏率いる「イキウメ」が2006年に初演した舞台を原作とした本作は、数日間の行方不明の後、夫が“侵略者”に乗っ取られた状態で帰ってくるという大胆なアイディアを基にした物語だ。行方知らずだった夫・真治(松田)が、まるで別人のようになって戻ってきたことに戸惑いを隠せない妻・鳴海(長澤)。それ以来、真治は毎日散歩するようになるが、同じころ町では一家惨殺事件を発端に奇妙な現象が頻発するように。やがて、町は不穏な世界へと変ぼうし、人々は不可解な混乱に巻き込まれていく。
お披露目された予告編は、鳴海から「何があったの?」と問われた真治が「質問が漠然としすぎていて答えようがありませんね」と真顔で切り返す場面からスタート。やがて「俺さ、本当は宇宙人なんだ」という真治の発言を機に、平穏な日常が“侵略”されていく。新たな“侵略者”2人(高杉真宙、恒松祐里)が暗躍し、街中に武装した軍隊が配備されるという物々しいシーンが確認できる。
鳴海を爆発から守る真治の姿などを活写した後半パートでは、作品のキーとなる“愛”にフォーカスを当てている。そして「愛か? 滅亡か?」という意味深なテロップが、サスペンス、アクション、ラブストーリーなど複数の要素を持つ重層的な物語を象徴している。
「散歩する侵略者」には、長谷川博己、前田敦子、満島真之介、児嶋一哉(アンジャッシュ)、光石研、東出昌大、小泉今日子、笹野高史も出演。9月9日から全国で順次公開。
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