蒼井優、10代で山田洋次監督作オーディションに落ちていた!
2017年5月27日 12:39
[映画.com ニュース] 山田洋次監督作「家族はつらいよ」の続編「家族はつらいよ2」が5月27日、全国325スクリーンで封切られた。山田監督をはじめ出演の橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、小林稔侍、中村鷹之資、徳永ゆうきは、東京・丸の内ピカデリーでの舞台挨拶に登壇し、和やかな掛け合いを繰り広げた。
「東京家族」「家族はつらいよ」のメインキャストが三度結集した今作。山田監督は、自らの名が書かれた横断幕を見つけ「僕のために掲げてくれて、初めてです」と感激の面持ちを浮かべる。そして「今日という日にお客さんが来てくれるか、満足してくれるかと、判決を待つ被告のような独特な気持ちでした。ふたがあいて、皆さんの嬉しそうな顔を見ると、安心してもいいかなと思っています」と封切りの喜びを語った。
さらに観客から「パート3をお願い!」と声が上がると、橋爪は「実は水面下で動いています。それ(製作)もパート2のヒット次第」と明かす。続けて妻夫木も「みなさんが評判を広めてくれたら、3もあると期待しています」と観客に委ね、蒼井は「私たちが何より報われるのは、パート3ができること。壇上にいる監督、役者含め、ほとんどSNSをやれていない人たちなので、ぜひ皆さま、お力を貸してください」と呼びかけていた。
また無縁社会がテーマの今作にちなみ、「縁を感じたことは?」と問われた吉行は、「橋爪さんと本当に縁があって。長い夫婦役を山田監督作で4回、その前に2回、計6回もやっている。その割りには親切じゃなくて、とにかく若い子が好きで、私のことをないがしろにするんです」と恨み節。これに橋爪はタジタジながらも「夫婦役でなくても、舞台でも一緒にやっているもんね。長いよね」と述懐し、吉行は「そうねえ。でも、電話番号も知らないものね」と笑っていた。
同じ質問に、妻夫木は「優ちゃんとは恋人の役が多くて、結婚も2回目です。なのに、キスシーンは1回もないという不思議な関係」と告白。一方の蒼井は「まだ10代の時に、山田監督の映画『学校』のオーディションを受けて、落ちたんですよ。ものすごく山田監督の映画が好きで、どうしても出たかったんです」と振り返り、場内を驚かせる。山田監督は「(落選させたのは)僕が間違いだった」と後悔をにじませたが、蒼井は「その後、仕事を続けていくべきかと真剣に考えて立ち止まっていた時に、山田監督から初めてオファーを頂きました。それが『おとうと』。縁というか、何かを感じてここに至っています」と感謝しきりだった。