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パク・チャヌク監督&島本理生、「お嬢さん」のベッドシーントークが白熱!

2017年2月10日 14:30

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パク・チャヌク監督と小説家の島本理生氏
パク・チャヌク監督と小説家の島本理生氏

[映画.com ニュース]来日中のパク・チャヌク監督が、2月9日に都内で行われた最新監督作「お嬢さん」のジャパン・プレミアイベントに登壇。松本潤有村架純坂口健太郎らが共演する「ナラタージュ」の原作も手がけた小説家の島本理生氏をゲストに迎え、クロストークを行った。

英人気作家サラ・ウォーターズ氏の小説「荊の城」をもとにした官能サスペンス。舞台は1939年、日本統治下の朝鮮半島。詐欺グループに育てられた少女スッキ(キム・テリ)は、藤原伯爵と名乗る詐欺師(ハ・ジョンウ)から、日本文化を崇拝する富豪・上月(チョ・ジヌン)の財産を奪う計画を持ちかけられる。計画に乗ったスッキは、上月家に侍女として入り込み、令嬢・秀子(キム・ミニ)に近づいていく。韓国では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新し、アメリカ、フランス、韓国で観客動員500万人以上を記録している。

パク監督とは雑誌の対談企画で初対面したばかりという島本氏は「作風から、激しい方だと思っていたら穏やかで優しい方だった」とギャップを語る。その言葉に、パク監督は「よく言われます。『オールド・ボーイ(2003)』のころは、世界のどこに行っても僕のファンと言ってくれる人は革ジャンを着ていたりチェーンをぶら下げていたり、タトゥーを入れている人たちだった。でも最近は女性ファンも増えてきてうれしい」と発言して会場の笑いを誘った。

本作では、女性同士の絆がキーとなっており、スッキと秀子のラブシーンも用意されている。「男女だと力関係や上下関係が出てしまうけれど、女性同士だとすごく対等に見える」と感想を語った島本氏に対し、パク監督は「秀子は貴族で、植民地にしている側の人間。対してスッキは、侍女であり非植民地側の人間と両者には2重の格差があります。それをなくし、2人が対等になっていく過程を見せたいと思ったのです。ベッドシーンに男性が入ると、射精に走っていき、それが終わるとシーンも終わってしまう。本作では目標点に到達するのではなく、過程を見せたかった」と解説。

さらに「脚本段階で、映画史の中で1番セリフの多いベッドシーンを撮ろうと思っていました。あえぎ声をただ出したり、運動しているように体を激しく動かすだけではなく、会話をしながら心を、感情を共有し、それに体がついていくのを目指しました」と明かし、島本氏は感嘆の声を上げていた。ベッドシーンについて熱く語ったパク監督は「普通だと大勢の前でこういう話をすると恥ずかしいのですが、この映画には性欲に率直な人たちが出てくるからそんな気分にならない」と笑顔を見せた。

イベントでは、島本氏の「映画があまり好きじゃない女性におすすめの映画は?」という問いに対し、パク監督が「初めての人にいいのかはわかりませんが、ルキノ・ビスコンティ監督の『山猫』、成瀬巳喜男監督の『乱れる』、キム・ギヨン監督の『下女』、イギリス(とフランス合作)のホラー『赤い影』(ニコラス・ローグ監督)、アルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』です」とすらすらと答える場面も見られた。

なお、当日は「キングコング 髑髏島の巨神」を手がけ、現在来日中のジョーダン・ボート=ロバーツ監督も会場を訪れたそう。改めて注目度の高さをうかがわせた。

お嬢さん」は、3月3日から全国公開。R18+(18歳未満入場不可)指定。

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