【全米映画ランキング】「ファインディング・ドリー」がアニメでは歴代最高のOP興収でV
2016年6月22日 19:30
[映画.com ニュース] 2本の新作が封切られ、上位を独占した先週末の全米ボックスオフィス。約1億3500万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たしたのは、ディズニー/ピクサーの最新作「ファインディング・ドリー」だった。この約1億3500万ドルという数字は、「シュレック3」(2007/約1億2100万ドル)を抜き、アニメ映画では歴代最高のOP興収となった。
同作は、03年の大ヒット作「ファインディング・ニモ」の続編。前作の主人公マーリン&ニモ親子の親友のドリーがニモとともに家族を探す物語が描かれる。前作同様、批評家からは絶賛評が多く集まり、本年度のオスカーでアニメ部門の作品賞にノミネートされるのは間違いなさそうだ。監督は、前作でもメガホンをとったアンドリュー・スタントンとアンガス・マクレーン。声の出演にエレン・デジェネレス、アルバート・ブルックス、イドリス・エルバ、ダイアン・キートン、ビル・ヘイダーら。
首位「ドリー」と約1億ドルの差を付けられての2位デビューとなったのはドウェイン・ジョンソン&ケビン・ハート主演のアクションコメディ「Central Intelligence」。高校時代は肥満のいじめられっ子で今は筋骨隆々のCIAエージェント・ロビー(ジョンソン)が、高校一の人気者だったカルビン(ハート)とFacebook経由で再会し、自らの任務に巻き込んでいくが……。共演はエイミー・ライアン、アーロン・ポール。クレジット無しのゲストでメリッサ・マッカーシーとジェイソン・ベイトマンも出演。監督は「なんちゃって家族」「ドッジボール」のローソン・マーシャル・サーバー。
3位は前週首位の「死霊館 エンフィールド事件」。前週比61%ダウンで、累計は約7100万ドル。3年前の「死霊館」の最終興収(グロス)は約1億3740万ドルだったが、今回は1億2000万ドル近辺か。
4位「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」も大幅なダウンで累計は約4100万ドル。「死霊館」と同じくシリーズ第2弾だが、前作のグロス約1億1700万ドルを超えるのは厳しそう。
5位「ウォークラフト」も苦しい興行になっており、製作費1億6000万ドルの超大作ながら累計は約3700万ドル。グロスは5000万ドル近辺になりそうだ。
今週は、一足早く独立記念日興行に突入する今夏最大級のSF超大作「インデペンデンス・デイ リサージェンス」(ローランド・エメリッヒ監督)に、「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新スリラー「ザ・ネオン・デーモン(原題)」、マシュー・マコノヒー主演の南北戦争映画「Free State of Jones」、ブレイク・ライブリー主演の海洋サバイバルホラー「ロスト・バケーション」が公開となる。
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ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。