常盤貴子&池松壮亮、名匠・東陽一監督作で初タッグ!井上荒野「だれかの木琴」映画化
2016年2月21日 05:00

[映画.com ニュース] 名匠・東陽一監督が、直木賞作家・井上荒野氏の「だれかの木琴」を映画化することになり、常盤貴子と池松壮亮が初共演を果たしていることがわかった。東監督と初タッグとなる2人は、「あの!東陽一監督の映画に参加させて頂けるなんて。『ザ・レイプ』『もう頬杖はつかない』に憧れ、興奮していた女優を始めた頃の私に教えてあげたいです!」(常盤)、「東監督の作品に出演できるなんて、嘘じゃないかと思いました。また1つ大きな夢が叶ってしまった気分でした。でもそうも言ってられないので、平気なふりして現場に行こうと思いました」(池松)と明かした。
81歳の東監督にとって、「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」(2010)以来、約6年ぶりとなる待望の長編新作。1月31日に撮影を終えた東監督は現在、意欲的に編集作業に入っているという。原作の魅力を、「題名が魅力的な『謎』を含んでいること。また、映画化にあたって、いろいろな要素を書き加えたり人物を増やしたりしても、全体の構造が壊れない小説だと考えたから」と説明。キャスティングについても、「常盤貴子さんは熟成した演技力の、その深い底の方に、ただ『そこに居る』だけで女の微妙な心の動きを表現できる人だと思っていたし、池松壮亮さんは類型的な若者像でなく、もっと自由で繊細な青年の真情を表現できる、若手のホープであるから」と語っている。
映画は、平凡な主婦が美容師から届いた1通の営業メールがきっかけでストーカーと化していく姿を描く。主婦の小夜子を常盤、美容師の海斗を池松が演じ、さらに小夜子の夫・光太郎に勝村政信、海斗の恋人・唯に佐津川愛美が扮している。
常盤は「小夜子を演じるにあたって、監督から『役作りはしないでください』と強く何度も言われていたので、『役作りをしない』役作りに挑戦してみました」と撮影を述懐。一方の池松は、「はっきり言ってほとんど東さんに預けていました。僕がやるべき事は、用意してもらった世界を信じることくらいでした」とコメントを寄せる。それでも、互いを高めあう存在だったようで「東陽一監督作品の一部であろうとする姿が、同じ志を抱いていた私にとっては最高の理解者であり、最強のパートナーでした」(常盤)、「ほとんど話す機会はありませんでしたが、現場で何も言わず真摯にやってのける姿がとても印象に残っています。その強さは美しく、小夜子という1人の女性に深みと迫力を感じました」(池松)と信頼を寄せ合っている様子がうかがえる。
今作のテーマは、人間同士のつながりが希薄になった現代で精神的な飢餓感、疎外感を感じる女性と、これに対峙せざるを得ない男たちの姿を描く“共鳴”の物語。「橋のない川(1992)」「わたしのグランパ」、そして第46回ベルリン国際映画祭で銀熊賞に輝いた「絵の中のぼくの村」を手がけてきた東監督が、どのような作品世界に仕上げるのかに注目が集まる。
「だれかの木琴」は、9月に有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国で公開を予定している。
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