さや姉、又吉原作ドラマ「火花」の“あのシーン”に出演！小林薫×田口トモロヲ×染谷将太も結集

［映画.com ニュース］　お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹の第153回芥川賞受賞作をNetflixがドラマ化する「火花」に、小林薫、田口トモロヲ、染谷将太、山本彩、菜葉菜らが出演していることがわかった。

累計発行部数245万部（12月現在）という大ヒットを記録する「火花」は、先輩・後輩関係にあるお笑い芸人2人が、さまざまな人との関わり合いの中で「笑いとは何か、生きるとは何か」を模索し、苦悩する姿を描いている。主人公の売れない若手芸人「スパークス」の徳永太歩を林遣都、独特のお笑い哲学を持つ先輩芸人「あほんだら」の神谷才蔵を波岡一喜、神谷と同棲する宮野真樹を門脇麦が演じている。

山本が演じるのは、熱海で出会った徳永と神谷が初めて2人で訪れた居酒屋の店員。今作の入口ともいえる“あのシーン”に関わる役どころだけに「上京してきて、夢や野望をもって立ち向かっていく人の熱いメッセージみたいなものが込められているかなとも思います。私も自分に重ねて頑張ろうという気持ちにもなったので、ぜひ皆さんにも見て頂いて、自分の目指すものへ取り組んでもらえたらなと思います」とメッセージを寄せた。

一方、日本映画界で八面六臂の活躍をみせる染谷は、「スパークス」が所属する事務所・日向企画のお笑い担当の社員・緒方健治に扮する。「とても素敵な監督陣と共演者陣と、とても素敵な空気の現場に参加させて頂いています。この全10話から何がにじみ出てくるのか、楽しみで仕方ありません。そして、楽しみにしてもらえるような作品になるよう、自分ができることをぶつけさせて頂いています」と話している。

また徳永と神谷、それぞれの相方役も発表された。徳永の相方・山下真人役を「井下好井」の好井まさお、神谷の相方・大林和也役を「とろサーモン」の村田秀亮が担当。クランクイン当日、全く緊張していないと明かした好井は「僕はオーディションを受けていなくて、オーディションの練習役だったんです。そんな素の状態で受かったのなら素のままでいこうと。今はそう腹をくくっているので、すべて楽しいです」と堂々たる様子。面識のあった波岡から「本当にやりやすい」と太鼓判を押された村田は、「僕に関しては奇跡ですよね。東京に出てきてからくすぶっていたので、是が非でもいい結果を残したいと思います」と闘志をみなぎらせている。

なお、小林は武蔵野珈琲店の主人・渡辺、田口は日向企画の社長・日向征太郎、菜葉菜は日向企画社員・西田英利香に息吹を注入する。ドラマは全10話の構成で、総監督は「さよなら歌舞伎町」「ストロボ・エッジ」の廣木隆一、各話の監督を「凶悪」の白石和彌、「ファの豆腐」の久万真路、「横道世之介」の沖田修一らが務める。Netflixドラマ「火花」は、2016年春に全10話（約450分）が世界各国でストリーミングがスタートする。