クリント・イーストウッド監督「アメリカン・スナイパー」が大ヒットした理由を分析
2015年5月7日 12:15

[映画.com ニュース] 米ラスベガスで行われた興行主向けのコンベンション「シネマコン」で、クリント・イーストウッド監督の功績を称える昼食会が行われた。
幼年時代に最も印象に残った映画(「ヨーク軍曹」)から、自作のお気に入り映画(「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」「アウトロー」)に至るまで、イーストウッド監督が長いキャリアを振り返るなか、最も注目を集めたのは最新作「アメリカン・スナイパー」の話題だった。同作は全米興収3億4780万ドル、世界興収5億4120万ドルと、イーストウッド監督作史上最大のヒット作となった。
イーストウッド監督は、「昨年はイラクやアフガニスタンでの戦争に関するニュースがたくさん報道されて、みんなが意見を持っていたが、実際に現場に行った人の視点で考えたことがなかったからではないか。だからこそ、さまざまな議論を生み出すきっかけになったのだと思う」と分析した。
また、「華氏911」や「ボウリング・フォー・コロンバイン」で知られるマイケル・ムーア監督もヒットに貢献したとコメント。ムーア監督はソーシャルメディア上で「アメリカン・スナイパー」批判を展開。狙撃手は英雄ではなく、臆病者であるとこきおろしたことが、結果的に同作がさらなる注目を集めることになったという。
「私がマイケル・ムーアを殺すと脅したなんて噂が流れているが、それは事実ではない。もっとも、それは悪い考えではないが」。イーストウッド監督が冗談を飛ばすと、3000人が詰めかけた会場は爆笑に包まれた。なお、次回作はジョナ・ヒル主演で1996年のアトランタ五輪の爆弾テロ事件を題材にした映画に着手する予定だったが、資金繰りの都合で延期となりそうだと語っている。
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