ボウリング・フォー・コロンバイン
劇場公開日 2003年1月25日
解説
ドキュメンタリー監督マイケル・ムーアが、アメリカの銃社会に鋭く切り込んだドキュメンタリー。1999年4月20日、コロラド州のコロンバイン高校で2人の少年が銃を乱射し、13人を殺害した末に自らの命を絶った。全米を震撼させたこの事件をきっかけに、ムーア監督はアメリカが抱える銃問題について取材を開始。なぜアメリカで銃犯罪が多発するのか、全米ライフル協会会長の俳優チャールトン・ヘストンへの突撃取材をはじめ、事件や銃に関係する人々にインタビューを行い、アメリカ社会が抱える闇をあぶり出していく。ドキュメンタリー作品としては異例の世界的ヒットを記録し、2003年・第75回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞、2002年・第55回カンヌ国際映画祭で55周年記念特別賞を受賞した。
2002年製作/120分/カナダ・アメリカ合作
原題:Bowling for Columbine
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
スタッフ・キャスト
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2022年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
劇場公開時鑑賞。
それまでドキュメンタリーにはほぼ興味がなかったが、やり方次第ではいろんなことができるものなんだね。逆にいうと、フラットにただありのままを写すというのは、意外と難しいものなんだなと。
スッキリしないところもあれば、すごいと思うところもあり。
2021年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
nhkbsプレミアムシネマを連ドラ録画しているが、当初題名だけで削除しようとしたが、ネットで少し調べてみて、結局観ることにした。
一番印象的だったのは、アメリカのお隣のカナダも、1000万世帯に700万丁の銃があるのに
アメリカと違い銃での死者はほとんどいないことだ。
カナダでは出かける時も、家の鍵をかけないのが普通らしい。
なぜアメリカだけ銃被害が突出しているのか。
アメリカという他民族の国の成り立ちから、諍いが起こりやすいからか。
他人は信用できないという、国全体の雰囲気からなのか。
アメリカというと世界のリーダー的な国のイメージだが、国の違い問わず、
単純な思考の怖さを再認識した。
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体当たりドキュメンタリーといえば、どうしても「ゆきゆきて神軍」と比較してしまいますし、ドキュメンタリーの方向性からも両極端の二つであるように思えます。
すなわち神軍は良くも悪くも素人的、裏返せば荒削りな分だけ作り物ではないリアリティ、迫力に勝ります。一方コロンバインは話の展開やカメラワークも極めて映画的で勘どころを押さえた映画作法が際立っています。もちろん神軍は奥崎謙三という稀代の変人が主役を張っているアドバンテージはありますがエキセントリック過ぎてメッセージが入って来づらい。コロンバインはその逆、ヘストン君も予想通りカメラから逃げてしまうので迫力には欠けますが、逃げられた代わりにムーア君のメッセージはひしひしと迫ってきます。個人的には題名のコロンバイン事件より6歳児の射殺事件の方が身につまされます。神軍を見たときは所詮ドキュメンタリーはドキュメンタリーの枠は超えられないと感じましたが、コロンバインを観てドキュメンタリーも作り方によってはドラマ映画に匹敵する可能性があることを理解しました。
2021年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
コロンバイン高銃乱射事件をもとに銃社会アメリカ🇺🇸の現実に迫る。
まずは銃による殺人被害者の突出した数に驚愕。背景には自分たちが迫害してきた黒人からの復讐への恐怖心が…なるほど。中盤あたりのアニメによるアメリカ史が秀逸。
さらに驚かされるのは同じく銃大国の隣国カナダ🇨🇦との差。銃被害などほぼないこの国では玄関に鍵さえかけないと言う。とあるおっさんの言葉が妙に印象的だった。「銃を使うことで安全が手に入るなら、米国は世界一安全な国だ。でも実際は逆だ」
この作品から約20年が経過し、今アメリカはどうなのだろう?あまり変わったようには思えないのだが…
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