デビッド・リンチ作品の衣装デザイナー、パトリシア・ノリスさんが死去
2015年3月5日 16:40

[映画.com ニュース] 「エレファント・マン」「ツイン・ピークス」といったデビッド・リンチ監督作の衣装デザイナーとして知られるパトリシア・ノリスさんが2月20日、老衰のため米カリフォルニアの自宅で死去していたことがわかった。享年83歳だった。
ノリスさんは、米衣装デザイナー組合(CDG)と美術監督組合(ADG)の両方で生涯功労賞を受賞した唯一の人物。CDGでは2007年に、ADGでは11年に受賞した。アカデミー賞でも、「天国の日々」(78)、「エレファント・マン」(80)、「ビクター/ビクトリア」(82)、「2010年」(84)、「キャデラック・カウボーイ」(88・日本劇場未公開)、「それでも夜は明ける」(13)の6作品で、衣装デザイン賞にノミネートされた。
また、80年代後半からはプロダクション・デザイナーとしても活躍。30年以上にわたりコラボレートしてきたリンチ監督作では、「ブルーベルベット」(86)や「ワイルド・アット・ハート」(90)にプロダクション・デザイナーとしてクレジットされており、日本でもヒットしたテレビドラマ「ツイン・ピークス」(90)のパイロット版では、エミー賞の美術監督賞にノミネート、衣装デザイン賞を受賞した。
プロダクション・デザインを手がけた作品は映画・テレビシリーズあわせ22作品、衣装デザイナーとしては68作品にクレジットされた。近年ではブラッド・ピット主演の「ジェシー・ジェームズの暗殺」(07)と「ジャッキー・コーガン」(12)で衣装デザインとプロダクション・デザインの両方を手がけ、「それでも夜は明ける」「エヴァの告白」(13)で衣装デザイナーを務めていた。
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