SABU監督×松山ケンイチ「天の茶助」がベルリン映画祭コンペ部門に
2015年1月19日 19:30

[映画.com ニュース] SABU監督と松山ケンイチが「うさぎドロップ」以来2度目のタッグを組んだ「天の茶助」が、2月5日(現地時間)からドイツの首都ベルリンで開催される第65回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品されることがわかった。
同作は、SABU監督が書き下ろした小説を自ら映画化したオリジナル作品。天界のお茶くみ係として、地上に生きる人々の運命を決めるシナリオを書く脚本家たちの間で働く主人公の茶助が、自分の不用意な発言によってシナリオが書きかえられ、交通事故で死ぬ運命になってしまった女性ユリを救うため地上に降り立ち、運命を変えようと奮闘する姿を描く。茶助役の松山ほか、ユリ役の大野いと、SABU監督作常連の大杉漣、寺島進、田口浩正、伊勢谷友介らが共演し、人気モデルの玉城ティナがスクリーンデビューを果たす。

SABU監督は過去に「弾丸ランナー」「疾走」が同映画祭のパノラマ部門、「アンラッキー・モンキー」「MONDAY」「幸福の鐘」「ハードラックヒーロー 」「蟹工船」がフォーラム部門に出品されているが、最高賞の金熊賞を競うコンペティション部門への出品は今回が初めて。それだけに、「ベルリン出品8作目にして、ようやく、やっと、遂に、コンペティション部門に選出!」と喜びをかみしめている。松山も「さすがSABUさんです。反応がとても楽しみです」とコメントを寄せている。
ベルリン国際映画祭は、カンヌ、ベネチアと並び世界3大映画祭のひとつに数えられる。昨年は「小さいおうち」で黒木華が日本人女優としては4年ぶりに銀熊賞(女優賞)を受賞し、2002年には宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が金熊賞を受賞したことでも知られている。「天の茶助」は2月13日に公式上映される。日本公開は6月27日から。
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