ヌーベルバーグSF対決!トリュフォー「華氏451」&ゴダール「アルファヴィル」を上映
2014年12月5日 18:05

[映画.com ニュース]フランソワ・トリュフォーの「華氏451」とジャン=リュック・ゴダールの「アルファヴィル」というヌーベルバーグの巨匠によるSF映画2本が、「ヌーヴェル・ヴァーグSF映画対決!トリュフォー×ゴダール」と題し、12月27日から渋谷シアター・イメージフォーラムで特集上映されることがわかった。
フランス映画というと恋愛映画というイメージを持つ人が多いだろうが、「月世界旅行」「海底二万里」の作者で“SFの父”と呼ばれるジュール・ベルヌ、スローモーションや多重露出など多くの特撮技術を発明し、世界初の映画スタジオを作った“SF映画の父”ジョルジュ・メリエスを輩出しており、「12モンキーズ」(テリー・ギリアム)の原案となったクリス・マルケルの「ラ・ジュテ」、ロジェ・バディム「バーバレラ」など特異な個性を発揮したSF作品は映画史にその名を刻んでいる。
このほど上映される2作品は現在でも熱狂的なファンに支持されており、デジタルリマスター版の美しい映像で、劇場で同時に鑑賞できる貴重な機会だ。
「華氏451」は、レイ・ブラッドベリーの同名小説が原作で、すべてが機械化され、あらゆる知識や情報はテレビから伝達される時代が舞台。反社会的という理由で読書が禁止され、本は消防士によって焼き捨てられる社会を描く。「アルファヴィル」は、主人公の探偵レミーが、ある教授を救い出すために、星雲都市アルファヴィルに潜入。星の住人は人間的感情を剥奪されており、探偵と感情を持たない教授の娘(アンナ・カリーナ)との交流を描く。
「華氏451」「アルファヴィル」(ともにデジタルリマスター版)は12月27日から3週間限定、渋谷シアター・イメージフォーラムで上映。
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