岩城滉一、黒沢年雄らベテラン俳優陣、健さんと文太さんをしのぶ
2014年12月5日 17:15

[映画.com ニュース]NHKBSプレミアムドラマ「ラギッド!」の取材会が12月5日都内のスタジオであり、岩城滉一、いしだあゆみ、黒沢年雄、小野武彦、前田吟が、先月死去した高倉健さんと菅原文太さん追悼のコメントを寄せた。
岩城は、「困ったことがあると高倉さんの声を吹き込んだCDを送ってもらった」と明かし、訃報を聞き「本当に驚き、かなりショックを受けました」と沈痛の面持ち。「でも僕的には、杖を突いて歩いている健さんは見たくないなって思いました」と、常に男らしかった高倉さんの姿を思い返していた。
「夜叉」をはじめ高倉さんと3度の共演歴があるいしだは「優しくして頂き、心よりご冥福をお祈りしております。本当に感謝しております」と目を伏せ、黒沢は「人間として、男として最後まで突き通したということ、“高倉健”という虚像と実像をわからなくしているのは本当に素晴らしい。あんなにストイックになかなかできない。まねできませんね」と感服した様子を見せた。菅原文太さんには「生まれながらのいい男。アップに耐えられる素晴らしい俳優さん。惜しい方を亡くしたなと思います」と寂しさをにじませた。
小野は「もちろん悲しいですけれども、こればっかりはいつか必ず全員に来ること。昭和の銀幕を飾った方々が次々亡くなられるのは、寂しい限り。そういう(死という)ことがリアルな時間として我々にも迫っているということと、きっちり向かい合いながら生きていこうと思うきっかけになりました。ご冥福をお祈りしております」と自身への2人の影響力の大きさを語った。
前田は、高倉さんとは「八甲田山」など、菅原さんとは「仁義なき戦い 広島死闘篇」などで共演しており、「スターさんとお話するのが苦手で、健さんの事は遠くから見て素晴らしい方だなと思っていた。歳をとって、もう1回共演できたときには少しお話しさせて頂こうかなと思っていた矢先でしたので、大変残念に思っています」と神妙な面持ちで語った。
フォトギャラリー
関連ニュース





