安藤サクラ&井浦新、恋人役で再タッグ!よしもとばなな「白河夜船」を若木信吾が映画化
2014年11月19日 06:00

[映画.com ニュース]よしもとばなな氏の「白河夜船」が写真家・若木信吾のメガホンで映画化されることになり、「かぞくのくに」(ヤン・ヨンヒ監督)で兄妹役を熱演した安藤サクラと井浦新が再共演を果たすことが明らかになった。
第55回ブルーリボン賞で主演女優賞、助演男優賞を受賞した安藤と井浦が、恋人役で再び相まみえる。「かぞくのくに」以降も積極的に映画出演を続け、今年は「0.5ミリ」「百円の恋」に主演する安藤が演じるのは、植物状態の妻をもつ恋人・岩永との不毛な不倫関係を続ける主人公の寺子だ。一方、岩永役の井浦も同作以降、「千年の愉楽」「そして父になる」「ジ、エクストリーム、スキヤキ」「ふしぎな岬の物語」「悼む人」など、ジャンルにとらわれない作品群に名を連ねることでさらに経験を積んでおり、2人が今作にどのような相乗効果をもたらすのかに大きな注目が集まる。
1989年に発表されたよしもと氏の同名小説が原作。“添い寝屋”をしていた最愛の親友しおり(谷村美月)の死に衝撃を受けた寺子の眠りはどんどん深く長くなり、岩永との不倫による埋められないさみしさが身に迫る。抜けられない息苦しさを“夜”に投影し、生きて愛することのせつなさを描く。
撮影も兼ねる若木監督は、「星影のワルツ」で07年に初メガホン。原作ものを手がけるのは初めてとなるが、「今回は『眠り』という言葉がキーワードのひとつとなっています。ロケセットは、どの部屋にもベッドがあるのも特徴のひとつです」と語る。主演の安藤については、「カメラをのぞいている間、これほど集中して長い時間、役者の動きにみせられたことはありませんでした。テイクごとに違った動きを見せてくれるのが新鮮で、手持ちで小さなカメラで追いかけることができたのがラッキーでした」と称賛している。
なお、漫画家・内田春菊の次女・紅甘(ぐあま)が岩永の妻の分身でもある少女を演じ、「メンズノンノ」の専属モデルとして活躍する高橋義明が、しおりの元恋人役で銀幕デビューを果たす。ほか、伊沢麿紀、竹厚綾も出演。撮影は9月9日に都内でクランクインし、すでに撮了。現在はポスプロ中だ。
「白河夜船」は2015年ゴールデンウィーク、東京・テアトル新宿ほかで公開。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

てっぺんの向こうにあなたがいる
【ベスト“吉永小百合主演映画”の話をしよう】独断で選んだTOP5を発表! あなたの推しは何位!?
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

“大量殺戮”の容疑者は…最愛の妻?
【前代未聞の心理戦】辛口批評サイト96%高評価、目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これめちゃくちゃ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント