【全米映画ランキング】「ミュータント・タートルズ」がV。「イントゥ・ザ・ストーム」は3位スタート
2014年8月12日 16:40
[映画.com ニュース] 4本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、「トランスフォーマー」シリーズのヒットメイカー、マイケル・ベイ製作のアクション・アドベンチャー「ミュータント・タートルズ」が、8月の公開作では歴代4位となる約6500万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
同作は1984年に発表されたコミック「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」を原作にした5本目の劇場用映画。90年に最初の実写映画が公開され、2本の続編(91、93年)がリリース。その後、3Dアニメ「TMNT」(2007年/日本未公開)を経て、今年原作誕生30周年を記念して実写映画としてリブートされた。
ミュータンジェンという化学物質によって突然変異で擬人化された4人の亀の忍者チームが、ニューヨークの下水道の中に暮らしながら、犯罪者やエイリアンと戦う姿が描かれるストーリー。レビューは厳しめだったが、ティーンよりも、かつてのファンである25歳以上の男性客を多く集客し、業界の予想を大きく上回る大ヒットスタートとなった。メガホンをとったのは「タイタンの逆襲」「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のジョナサン・リーベスマン。出演にミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、ウィリアム・フィクトナー、ウーピー・ゴールドバーグ。声の出演でジョニー・ノックスビルにトニー・シャルーブ。この大ヒットを受け、配給元のパラマウントは16年6月に続編の全米公開を決定した。
2位は前週首位の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。前週比55%ダウンながら、約4200万ドルの興収を記録。10日間の累計興収は約1億7600万ドルに。グロス(最終興収)は3億ドル弱といったところか。
約1800万ドルのオープニング興収で3位デビューとなったのは、アメリカ中西部を舞台に、竜巻の恐怖を描いたパニック・スリラー「イントゥ・ザ・ストーム」。こちらも批評家のレビューは芳しくなかったが、「ツイスター」(96)を凌駕する迫力の竜巻映像が話題だ。主演は「ホビット」3部作でドワーフ族のリーダー、トーリン役を演じているリチャード・アーミテージ。監督は「ファイナル・デッドブリッジ」のスティーブン・クォーレ。
そして4位デビューとなったのは、スティーブン・スピルバーグ&オプラ・ウィンフリー製作、ラッセ・ハルストレム監督のチームで、リチャード・C・モライス氏原作のベストセラー小説を映画化した人間ドラマ「ザ・ハンドレッド・フット・ジャーニー(原題)」。南フランスの名門フレンチレストランの100フィート先に、インドから移住してきた一家がインド料理店を開いたため、2つの店のオーナーは一触即発の緊張状態になるが……というストーリー。レビューは賛否が半々で、オープニング興収は1000万ドル程度にとどまった。主演はオスカー女優のヘレン・ミレン。
その他、6位には人気ダンス映画シリーズの第5作「Step Up: All In」が入った。
今週末は、シルベスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ハリソン・フォード、メル・ギブソンら80年代のスーパースターが大挙して出演するオールスターアクション「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」、ジェフ・ブリッジス、メリル・ストリープ、ケイティ・ホームズ出演のファンタジードラマ「The Giver」などが公開となる。
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