【全米映画ランキング】「LEGO(R)ムービー」V2。リブート版「ロボコップ」は3位デビュー
2014年2月19日 10:10

[映画.com ニュース]プレジデンツ・デイ(大統領の日)の連休を迎え、4本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィス。4本の新作のうち、3本が80年代に公開された映画のリメイク作だったが、いずれも爆発的なヒットとはならず、前週首位の「LEGO(R) ムービー」が約4810万ドルの興収で王座を守った。
同作の累計興収はあっさりと大台を超え、休日だった月曜日の興収を入れると約1億4300万ドルに。現時点で、アイス・キューブ&ケビン・ハートのコメディ「Ride Along」(累計興収約1億1700万ドル)を抜いて、今年最大のヒット作となっており、最終興収は2億5000万ドル以上が見込まれている。
約2700万ドルのオープニング興収で2位デビューとなったのは、エドワード・ズウィック監督(「グローリー」「ラストサムライ」)の長編デビュー作「きのうの夜は」(1986)をリメイクした「About Last Night」。オリジナルはデビッド・マメットの戯曲「シカゴの性倒錯」をロブ・ロウ、デミ・ムーア、ジム・ベルーシ、エリザベス・パーキンスら白人キャストで映画化した恋愛コメディで、今回はマイケル・アーリー、ジョイ・ブライアント、ケビン・ハート、レジーナ・ホールら黒人キャストが主演。前作同様ヌードシーンがあるためR指定だったが、批評家受けは良く、大人の女性を多く集客する好スタートを切った。メガホンをとったのは「ハイ・フィデリティ」の脚本や「オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式」の監督として知られるスティーブ・ピンク。
オープニング興収約2150万ドルで3位デビューとなったのは、同名人気SFアクションシリーズを約20年ぶりにリブートした「ロボコップ」。2028年のデトロイトを舞台に、犯罪組織の罠により半身不随となったマーフィー刑事が、半分機械、半分人間のロボコップとして生きていく覚悟を決めるまでが描かれる。ポール・バーホーベン監督が手がけたオリジナル第1作の過剰なバイオレンスや、凶悪な敵役はなくなり、単純なSFアクションというよりは去勢された現代社会を風刺するような作風になっている。レビューは賛否が半々で、シリーズ化は今後の成績次第ということになりそうだ。主人公マーフィーに、スウェーデン出身のジョエル・キナマン。マーフィーをロボコップに改造するノートン博士にゲイリー・オールドマン。その他共演にマイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、アビー・コーニッシュ、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジェイ・バルチェル、ジェニファー・イーリー。監督は、傑作ドキュメンタリー「バス174」(2002)、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作「エリート・スクワッド」(08)で名をあげたブラジル出身のジョゼ・パジーリャ。
初登場5位の「Endless Love」は、ブルック・シールズ主演、フランコ・ゼフィレッリ監督の青春恋愛映画「エンドレス・ラブ」(81)のリメイク。リメイク版の主演はアレックス・ペティファー&ガブリエラ・ワイルド。監督・脚本は「カントリー・ストロング」のシャナ・フェステ。
そして7位にランクインしたのは、コリン・ファレル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ主演の「Winter's Tale」。マーク・ヘルプリンによる原作小説を「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」などで知られる人気脚本家アキバ・ゴールズマンが脚色し、自らメガホンをとったファンタジードラマ。ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、ウィリアム・ハート、エバ・マリー・セイントといったオスカー俳優が脇を固めたゴールズマンの劇場用長編監督デビュー作だったが、批評家からはネガティブなレビューが多く寄せられ、オープニング興収約780万ドルという苦しいスタートとなった。
今週末は、ポール・W・S・アンダーソン監督による3D歴史アクション「ポンペイ」に、ケビン・コスナー&アンバー・ハード主演のアクション「3 Days to Kill」(マックG監督)が公開となる。
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