愛を捨てた男・綾野剛&愛を諦めた女・池脇千鶴「そこのみにて光輝く」本ポスター完成!
2013年12月27日 18:05
[映画.com ニュース] 故佐藤泰志さんの名作を綾野剛主演で映画化する「そこのみにて光輝く」の本ポスターが完成し、映画.comが入手した。「すべての終わり、愛の始まり」というキャッチコピーが掲出され、北海道・函館の短い夏に注がれるかけがえのない光が、主演の綾野剛、ヒロインの池脇千鶴を優しく包み込むビジュアルになった。
同作は、函館出身の作家で何度も芥川賞候補に名を連ねながら受賞がかなわず、41歳で自ら命を絶った故佐藤泰志さんが1989年に発表し、第2回三島由紀夫賞の候補となった唯一の長編小説を映画化するもの。呉美保監督のメガホンのもと、愛を捨てた男・達夫と愛を諦めた女・千夏の出会い、底辺で生きる家族を慈しむような眼差(まなざ)しで描く。
映画は、仕事を辞めブラブラと過ごしていた佐藤達夫は、粗暴だが人懐こい青年・大城拓児(菅田将暉)とパチンコ屋で知り合う。ついて来るよう案内された先には、取り残されたように存在する一軒のバラックで、寝たきりの父、その世話に追われる母、姉の千夏がいた。世間からさげすまれたその場所で、一点のみ「光輝く」千夏に達夫はひかれるようになり、一途な愛を貫こうとする。そんなとき、ある事件が起こる。
脚本を「婚前特急」「さよなら渓谷」の高田亮が執筆し、撮影は「海炭市叙景」「桐島、部活やめるってよ」「私の男」など常に話題作に名を残してきた近藤龍人が手がけている。また、高橋和也、火野正平ら実力派が脇を固め、作品の世界観に奥行きをもたらした。
また、主要キャストである綾野、池脇、菅田の3人の映画オリジナルポストカードが付属された前売り券が、2014年1月11日からテアトル新宿ほか上映館で発売されることも決定した。
「そこのみにて光輝く」は、2014年4月12日から北海道・函館シネマアイリスで先行公開し、その後、テアトル新宿など全国で順次公開。