「そして父になる」カンヌに続きトロント国際映画祭へ出品
2013年7月25日 08:30
[映画.com ニュース] 第66回カンヌ映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督最新作「そして父になる」(9月28日公開)が、9月5~15日にカナダで開催されるトロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されることが決まった。
同映画祭は、カナダ最大の都市トロントで開催される北米最大規模の国際映画祭。ノン・コンペティションの映画祭で、観客賞(ピープルズ・チョイス・アウォード)が最高賞とされており、過去には「スラムドッグ$ミリオネア」「プレシャス」「英国王のスピーチ」「世界にひとつのプレイブック」など、アカデミー賞にノミネートされた作品が多数受賞。オスカー前しょう戦が始まる場所といわれている。
「そして父になる」が出品されるのは、世界を代表するフィルムメーカーの作品を上映するスペシャル・プレゼンテーション部門で、映画祭に併設される国際批評家連盟賞の受賞対象となる部門でもある。今年はスティーブ・マックイーン、アトム・エゴヤン、アルフォンソ・キュアロンらの新作が上映され、日本からは「そして父になる」と黒沢清監督の「リアル 完全なる首長竜の日」が同部門に選出されている。
仏カンヌに続き国際映画祭への出品が決まった是枝監督は、現地での公式上映に参加予定で、「トロントは市民の映画祭であり、例年大変目の肥えた観客のみなさんが劇場に集まります。上映に立ち会うのはいつも緊張半分、期待半分ですが、ここをスタートに北米圏での公開へ弾みをつけたいと思います」とコメントを発表している。