【全米映画ランキング】実録ホラー「死霊館」が首位デビュー 「Red リターンズ」は5位
2013年7月23日 18:00

[映画.com ニュース]4本の新作がランクインする激戦となった先週末の全米ボックスオフィス。そんな中、オープニング興収約4150万ドルで首位デビューを果たしたのは、R指定実録ホラー「死霊館」(今秋公開)だった。
同作は、「ソウ」「インシディアス」など、スリラーやホラーを得意とするジェームズ・ワン監督の最新作。1971年、超常現象の研究者エド&ロレイン・ウォーレン夫妻(実名)は、米ロードアイランド州のハリスビルに引っ越してきたばかりのペロン家から新居の調査依頼を受ける。現地に到着した2人は、その新居が南北戦争中の1863年に残虐な殺人事件があった家屋だと突き止めるが、調査を続ける中でペロン一家とともに忘れられない恐怖体験をすることになる。
これまで批評家からは叩かれることが多かったワン監督だが、今回は高評価のレビューが多く、批評、興行の両方で期待以上の成功を収め、新たな代表作を作り上げた。続編やリメイク以外のR指定作品が4000万ドル以上のオープニング興収をあげるのは珍しい上に、この夏は純粋なホラー映画が少ないため、同作は2週目以降も好成績が期待されている。出演は、ウォーレン夫妻にパトリック・ウィルソンとベラ・ファーミガ、ペロン夫妻にロン・リビングストンとリリ・テイラー。
約2400万ドルの興収で、2週連続の首位から陥落したのは「怪盗グルーのミニオン危機一発」。それでも、累計興収を約2億7600万ドルとし、3億ドル到達は時間の問題。全世界興収はすでに約5億8400万ドルで、最終的には7億ドル以上も狙える位置につけている。
約2100万ドルのオープニング興収で3位デビューとなったのは、20世紀フォックス配給、ドリームワークス・アニメーション製作の「Turbo」。ひょんなことから超スピードで移動できるようになったカタツムリのターボが、自動車レース「インディ500」に挑戦するまでを描くスポ根コメディ。レビューはまずまずだったが、大ヒット中の「怪盗グルーのミニオン危機一発」に客を奪われたか、大ヒットスタートにはならなかった。声の出演は主人公ターボにライアン・レイノルズのほか、サミュエル・L・ジャクソン、ポール・ジアマッティ、マイケル・ペーニャ、ルイス・ガスマン、リチャード・ジェンキンス、ミシェル・ロドリゲス。監督は「シュレック」などのストーリー・アーティストを務めてきたデビッド・ソーレン。
2010年秋に公開され、スマッシュヒットを記録したブルース・ウィリス、ジョン・マルコビッチ、メアリー=ルイーズ・パーカー、ヘレン・ミレン共演のアクション・コメディ「RED」の続編「REDリターンズ」は5位に初登場。今回はゲストとしてアンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホンら人気スターがキャストされたが、オープニング興収約1800万ドルと振るわなかった。
そして、オープニング興収約1200万ドルとまったく振るわず、7位デビューとなってしまったのがジェフ・ブリッジス&ライアン・レイノルズ主演のSFアクションコメディ大作「ゴースト・エージェント R.I.P.D.」。ダークホースコミックス「R.I.P.D.」(Rest In Peace Department=幽霊の悪事を取り締まる部署)を原作に、悪霊退治をする幽霊刑事2人の活躍を描く「メン・イン・ブラック」のようなバディムービーだったが、批評家からは厳しい評価が下され、集客にも失敗してしまった。共演にケビン・ベーコン、メアリー=ルイーズ・パーカー。監督は「フライトプラン」「RED」のロベルト・シュベンケ。
今週末は、「X-MEN」シリーズの人気キャラクターが日本を舞台に大暴れするヒュー・ジャックマン主演「ウルヴァリン:SAMURAI」(ジェームズ・マンゴールド監督)が公開となる。
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