塩屋俊監督、56歳で急逝
2013年6月6日 20:31
[映画.com ニュース] 俳優で映画監督の塩屋俊さんが6月5日、急性大動脈解離のため宮城・仙台市内の病院で死去した。56歳だった。
塩屋さんは、東日本大震災後の福島・相馬が舞台となる演劇「HIKOBAE2013」の公演で仙台に滞在中だった。舞台稽古中に体調を崩し病院に搬送されたが、息を引き取ったという。
大分出身の塩屋さんは、1956年生まれ。80年にテレビドラマ「離婚ともだち」でデビューし、NHK連続テレビ小説「おしん」にも出演。90年のオーストラリア映画「アンボンで何が裁かれたか」で銀幕デビューし、日本軍中尉役を熱演した。この演技が高く評価され、「ミスター・ベースボール」(92)で高倉健とともにハリウッド映画に出演するなど、堪能な英語を生かした実績も多かった。
近年は監督としても活躍。「ビートキッズ」「0(ゼロ)からの風」「きみに届く声」「ふたたび swing me again」など精力的にメガホンをとり、昨年は陣内孝則と田中麗奈が共演した「種まく旅人 みのりの茶」を発表し、舞台挨拶などで元気な姿を見せていた。