M・ストリープ、3年ぶり来日 2度目の主演女優賞は「頭が真っ白」
2012年3月6日 20:35

[映画.com ニュース] 米女優のメリル・ストリープが3月6日、第84回アカデミー賞で主演女優賞を獲得した「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を引っさげ来日し、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われたプレミア試写会にフィリダ・ロイド監督とともに出席した。
ストリープは、強じんな意思で政界を駆け抜けたイギリス史上初の女性首相マーガレット・サッチャーを熱演。17回のノミネートは最多で、1979年に「クレイマー、クレイマー」で助演女優賞、そして82年の「ソフィーの選択」以来30年ぶり2度目の主演女優賞に輝いた。「ものすごいハッピーでした!」と授賞式を振り返り、「この年だし何も感動しないわと思ったけれど、あの瞬間、頭が真っ白になりました」と喜びをあらわにした。サッチャーと同時代に内閣総理大臣を務めた中曽根康弘元首相も来場し、ストリープに花束を手渡し祝福していた。
「マンマ・ミーア!」でタッグを組んだロイド監督とともに、約3年ぶりの来日。会場に集まったファンに日本語で「アリガトウ」と感謝を述べ、「津波(TSUNAMI)から1年経ったこの時期に、この作品と日本に来られてうれしい。この作品を苦しまれている方々に捧げるとともに、希望があり物事が良くなるということを伝えたい」と真しな眼差(まなざ)しで語った。
ロイド監督は、ストリープを「サッチャーには、精神的にも彼女を演じられる世界的スーパースターが必要だと思った。温かさ、ウィット、共感できる部分が必要だったので、メリルしかいなかった」と絶賛。サッチャーの半生を演じきったストリープは、「近い出来事だけではなく、遠い未来を見抜く視野を持った人物が必要」と力強く語り、「人というものは国籍が違っても似ているものだと思う。次回作はぜひ日本人を演じてみたい!」と笑顔をのぞかせた。
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、最愛の夫を亡くしたサッチャーの回想を織り交ぜながら、“鉄の女”の半生を描く。ストリープが迫真の演技で、男性社会のなか奮闘した政治家としての凛々しい姿、知られざる孤独をあぶりだす。3月16日から全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)