ARATA改め井浦新&ヤン・イクチュン共演作、ベルリン映画祭出品決定
2012年1月19日 10:00

[映画.com ニュース] ARATA改め井浦新、ヤン・イクチュンが共演した、ヤン・ヨンヒ監督の初長編作「かぞくのくに」が、 2月に開催される第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に、正式出品されることが決定した。
ドキュメンタリー「愛しきソナ」で、日本と北朝鮮をめぐる家族のきずなをテーマにしたヨンヒ監督が、自らの体験を題材に価値観の違いや家族のきずなに焦点を当てる。病気療養のため25年ぶりに北朝鮮から帰国した兄ソンホ、兄を受け入れる妹リエと家族の姿を通して、「国家の分断によって引き裂かれ傷つきながらも、たくましくしなやかに生きる家族の物語」を描いた。
「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」で注目を集めた新鋭女優・安藤サクラが主人公リエ、井浦が兄ソンホを演じるほか、韓国映画「息もできない」の鬼才イクチュンらが出演している。
ヨンヒ監督は、「Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン」が同映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞した経験を持つ。「製作過程で悩み立ち止まったとき、いつも私に勇気を与えてくれるのはベルリン映画祭で出会った観客の表情や言葉だった」と強い思い入れを明かし、「映画への深い愛情と東西分断の経験からくる歴史観をベースに、的確なフィードバックで私を育ててくれる“あの場所、あの観客”。初の劇映画『かぞくのくに』は観客と私との間にどんなキャッチボールを生み出すだろう」と語った。
同国際映画祭フォーラム部門は、若手監督を支援する目的で設けられ、現在は新人監督の作品のほか革新的映画、過去の優れた作品を上映する。これまでに「愛のむきだし」(園子温監督)、「ヘヴンズストーリー」(瀬々敬久監督)など、多くの話題作を世に送り出している。
「かぞくのくに」は、8月から全国で公開。
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