ブライアン・デ・パルマ監督、6年越しの企画「トイヤー」今秋撮影へ
2010年8月20日 15:14
[映画.com ニュース] ブライアン・デ・パルマ監督が、2004年ごろから温めてきたサイコスリラー「トイヤー(Toyer)」の撮影を今秋に予定していることが分かった。
同作は、劇作家ガードナー・マッケイの同名小説の映画化で、トイヤーとは人をおもちゃのようにもてあそぶ者を意味する。タイトル通り、美しい女性に心理的なごう問を加えたあげく、薬物を使って昏睡状態に陥らせる“連続異常犯罪者”の男が主人公。しかし、女性を殺害も強姦もしないため、警察や検察はトイヤーを傷害罪でしか起訴できない。そこで、被害女性の治療にあたっている女性神経科医が、新聞記者と組んでトイヤーをおびき出そうとする。
米ニューヨーク・マガジン誌ブログ版Vultureによれば、デ・パルマ監督は秋から冬にかけて、伊ベネチアで同作の撮影に入るという。マッケイの原作の舞台は米ロサンゼルスだが、映画ではベネチアに変更される。デ・パルマ監督作「ファム・ファタール」や「ハンニバル・ライジング」のプロデューサーとして知られるタラク・ベン・アマールと、「白いカラス」「コレラの時代の愛」のスコット・スタインドーフが製作を手がける。
なお、キャスティングは現在のところ未定。6年前、最初に企画が浮上した際には、トイヤー役にジェレミー・ノーサムやコリン・ファースの名が挙がっていた。