スコセッシ監督が児童文学?「ユゴーの不思議な発明」を映画化か
2010年1月25日 12:00
[映画.com ニュース] 1月17日のゴールデングローブ賞でセシル・B・デミル名誉賞を受賞、最新スリラー「シャッター・アイランド」の公開を控えるマーティン・スコセッシ監督が、ワーナー・ブラザースが映画化するブライアン・セルズニックの児童文学「ユゴーの不思議な発明(The Invention of Hugo Cabret)」の監督の座に収まることになった。
米バラエティ誌が伝えたもので、プロデューサーとしてアカデミー賞4冠に輝く「ディパーテッド」のグラハム・キングと再タッグを組む。「グラディエーター」「ラスト・サムライ」「アビエイター」の脚本家ジョン・ローガンがその脚色にあたる。
同作の舞台は1930年代のパリ。主人公ユゴーはパリ駅の時計台に隠れ住む12歳の孤児で、亡くなった父の遺したノートをもとに作られたからくり人形の秘密を探っていくうちに、不思議な少女イザベルに出会うという“ボーイ・ミーツ・ガール”のストーリー。
巨匠スコセッシが児童文学の映画化に挑むのは初めてのことだが、原作は全米図書賞ファイナリストにもなった世界的ベストセラーで、07年の刊行当時から「The Fantastic Mr. Fox」のウェス・アンダーソンや「かいじゅうたちのいるところ」のスパイク・ジョーンズが興味を示していた題材。ジョルジュ・メリエス監督などによる「モノクロの無声映画」が物語の重要なカギを握っており、“映画狂”のスコセッシ監督にはうってつけだ。
この企画はプロデューサーのキングが映画化権を取得。キングにとってスコセッシがファーストチョイスだったが、スコセッシが多忙だったために、一時は「アイス・エイジ」「ロボッツ」のクリス・ウェッジ監督に託されていた。