ジェームズ・フランコが「スラムドッグ」ボイル監督新作の登山家役に
2010年1月12日 12:01
[映画.com ニュース] 「スラムドッグ$ミリオネア」でオスカーを受賞したダニー・ボイル監督が、次回作のアメリカ人登山家アーロン・ラルストンの実話ドラマ「127時間(原題)」の主演俳優を、「スパイダーマン」「ミルク」のジェームズ・フランコに決定したという。米バラエティ誌が伝えた。
登山家ラルストンは、03年5月にユタ州のブルージョン・キャニオンを登山中、岩の割れ目で落下してきた岩に右腕を挟まれて身動きがとれなくなり、小型ナイフで自らの右腕を切り落とし、6日後にヘリで移送されて奇跡の生還を果たした人物。日差しも届かない地点で5日間あまり(127時間)、低体温と脱水症状に苦しんだ彼は、自分の尿を飲みながら生き延びたという過酷なサバイバル体験が描かれる。
この企画は、20世紀フォックス傘下のインディペンデント系スタジオ、フォックス・サーチライトと3年間の専属契約を結んだボイル監督の第1弾作品。現在は、同監督が「スラムドッグ」の脚本家サイモン・ボーフォイと共同で脚本を執筆中で、撮影は今年3月、ユタ州で開始される。
なお、フランコが決まった主役ラルストン役には、ライアン・ゴズリング(「きみに読む物語」「ラースと、その彼女」)や、キリアン・マーフィ(「28日後...」「バットマン・ビギンズ」)が候補者として名前が挙げられていた。
フランコの公開待機作には、女流作家エリザベス・ギルバートの自伝的旅行小説の映画化企画で、ジュリア・ロバーツ共演の「Eat, Pray, Love」(ライアン・マーフィ監督)、1950年代ビートニク全盛期の詩人アレン・ギンズバーグを演じるドキュメンタリー映画作家ロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン(「セルロイド・クローゼット」)による「ハウル」がある。