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石坂浩二、岸惠子ら約850人が市川崑監督に最後のお別れ

2008年3月31日 12:00

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崑さん、さようなら!
崑さん、さようなら!

[映画.com ニュース] 2月13日に逝去した市川崑監督(享年92)のお別れの会が、3月29日、東京・成城の東宝スタジオにて営まれ、映画関係者ら約850人が参列した。

お別れの会は、石坂浩二を中心に、岸惠子吉永小百合山田洋次監督ら18名が発起人となって開催。会場となった東宝スタジオ第9ステージは、市川監督の数々の名作が撮影されたゆかりの場所で、「ビルマの竪琴」「犬神家の一族」「細雪」など78本の映画、写真やアーカイブ映像をまとめた17分間の特別映像が上映されると、参列者から拍手が巻き起こった。

その後、弔辞を読んだ石坂は「監督の声、姿勢、しぐさが、どれほど私たちの肌にピリピリと焼き付いているか……。これは一生離れていかないでしょう」と時折涙ぐみながら声を詰まらせた。岸は「先生は必ず、役をくださる時にご自分で電話をかけてくださいました。先生のお誘いはいつもユニークで、その度にパリにいた私は“はいはい”と(日本に)帰ったものです。でも、もう“惠子ちゃん、ちょっと帰って来てや”と電話をかけないで。もう少し待ってください」と、市川監督とのユニークな思い出を語って故人を偲んだ。

また、会場の祭壇は1万本の花や桜で彩られ、日本映画界への貢献を讃え、3月27日に叙勲された正四位と旭日重光章が飾られた。市川監督と懇意にしていた中井貴一は献花後、「監督がいなければ今の自分はいなかった。いつまでも意欲的だった姿勢を見習いたい」と、感謝の言葉を述べ、死の直前まで映画製作に意欲を燃やし続けた市川監督に思いを馳せて、最後の別れを惜しんだ。

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